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勘違い上司もいるけれど…“いい部下”になって自分が得する3つの心得

学び

共通点3 ◇ 1つ上のレイヤーで物事を考える

組織

 学校の世界では授業はマジョリティが中心となって、平均的な学生に合わせて授業を進めることが多いと思います。しかし、ビジネスの世界では平均的な社員に合わせていては競争に勝てないため、トップクラスの人材に焦点をあてて進めていかざるを得ません。

 このような競争の世界では「今のポジションより1つ上のレイヤーで物事を考えること」がチャンスを掴みやすい人の共通点です。上司が考えている先を見越して、先回りし率先して実行することが重要です。上司や先輩から、あれこれと言われてから気付くようではチャンスが巡ってきません。指示待ちをするばかりで自ら思考して行動しないうちは、一流にはなれないのです。

 また、仕事に追われる人の多くは仕事へのストレスを抱え込みやすくなります。あれこれと考える前に、素早く行動することで、先手必勝となり、「仕事を追う側」になることで、追われるストレスから解放され、より良いパフォーマンスが発揮しやすくなります。

 そして期待されるアウトプットだけでなく「+α」の工夫をすること、つまり自分の位置よりも1つ上のレイヤーで考えて実行することがあなた自身の価値となり、仕事の質を高めることとなります

それぞれの役割を果たして最強の組織を

 ビジネスの変化が激しい時代において、さまざまな考え方やフレームワークなどに関する知識が身についていたとしても、唯一絶対の「正解」はありません。すでに上司である人も、これまで経験したことと同じ事象が繰り返されることは少なく、初めての取り組みに直面していることも多いのです。多くの上司も同じ人間ですので、分からない未知なることへ挑戦しているという点では、みなさんと一緒です。

「上司」たるもの「マネージャー」たるもの、それぞれのあるべき論も重要ですが、「部下」の心得を持つことも良い仕事には欠かせません。

「上司」も「部下」も1つのチームの選手なのです。フォワードが欠けても、ディフェンダーが欠けても試合が成り立たないように、それぞれの役割を兼ね備えたチーム作りが仕事のチャンスを生み出します。

 あのチームと一緒に仕事がしたい、自分もメンバーに加わりたい! そんな最強の組織作りを目指して、自分のパートで最高のパフォーマンスを出して行きましょう。

<TEXT/ワークスアイディ株式会社執行役員 奥西佑太>

ワークスアイディ株式会社執行役員、西日本事業部長。業務改革コンサル、デジタル戦略立案・DX支援を行うとともに、データドリブン、キャリア戦略論、働き方改革など幅広い分野の研修講師を務める。『キャンスタ編集部』では「ビジネスをもっと面白く」をコンセプトに、働く日常における“問い”について発信

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