ホテルのスタッフに怒鳴り出して…GoToキャンペーンで気付いた彼の本性
温泉さえも時間との戦いに
「眺めが良い場所に行っても5分と景色を眺められませんでしたし、博物館に入ってもそこで一番有名なものだけ見てすぐに出てしまうので、観光をしているというよりも常に移動しているような感じでした。旅のしおりの中には子供をターゲットにしているようなアスレチック施設もあったりして、ただただ現地の観光地を片っ端からリストアップして並べただけという感じでした」
たっぷりと日差しを浴びた松本さんの肌は陽に焼け、歩き回った足は棒のよう。疲労困憊で部屋に帰り着くと、「夕飯の時間が迫ってるからすぐに温泉に入ってきて」との彼の指示が。
「夕食までの時間を聞くと15分もありませんでした。『温泉は後回しにしない?』と言ったんですが、彼は『旅行の夕飯は、風呂上りに浴衣で食べるものだろ』と言って譲りませんでした。広い館内でお風呂場に移動するだけでも時間をとられるので、結局、身体を洗って温泉に浸かれたのは、1分もなかったと思います」
ホテルのスタッフに怒鳴り散らす有様
ようやく迎えた夕食は一番安いコースで、「なぜこのコースが得か」ということを延々と説明してきたとか。
「『上のコースにするとブランド牛が食べられるけど、これっぽっちの量で4000円も取るのは高い』とか……。それに彼は一品ずつ原価はこれぐらいだなと計算しながら食べるので、なんだか味気なくて……」
食事を終え、とにかく疲れていた松本さんがようやく休めると思っていると、彼に「花火をやろう」と誘われました……。
「花火を持ってきてたんだと思ったんですが、驚いたことにホテルのスタッフを呼び止めて、花火を買いに行かせようとするんです。『あいにくそのようなサービスはやっておりません』と断られると、他のお客さんがいる前で『高い金を払ってるのに何様だよ!』と怒鳴り出すので、恥ずかしくてたまりませんでした」
旅行中の彼の行動を見て、それまで知らなかった彼の本当の顔がわかったと言います。