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25歳会社員、手取り15万円でも不満なし「収入だけが幸福ではない」

学び

賃貸は安いに越したことがない

 給料は減ってしまいましたが、日々の固定費自体がもともと安いこともあって、意外にも快適に過ごしているようです。

「都内には一人暮らし専門の激狭物件が多数あるんです。家賃は3万円くらい。もともと狭い場所が落ち着く僕にとって最高の物件です。建物が古いことも特に気になりません。僕からすれば、見栄のために人気のある街でアパートを借りている同僚が理解できないです。毎月7万~8万の家賃を払っているらしく、僕らが勤めているような零細企業の身の丈に合っていないと思います。

 何を重視するかは人によりますが、賃貸はいくらお金を払っても自分のモノにはならないし、遠方でも通勤にかかる交通費は支給されるので不便なく住めればいいかなと思いますね」

給料よりもストレスからの解放

古いアパート

 一時期は節約のために埼玉にある実家に帰ることも考えたそうですが、やはり一人で過ごす時間だけは確保したかったそうです。

「給料は確かに下がりましたが、それよりも営業職のストレスから解放された方が自分にとっては大きいです。物欲も強いほうではないので不便もなく、もらった給料内でいかに快適に過ごすかを毎月楽しんでいますよ

 自宅に戻るとひたすらネットやゲームを楽しんでおり、なるべくコストが発生しない趣味を選んでいるんだとか。

「普段自炊で節約していればたまに外食で贅沢もできますしね。女っ気がまったくなくそこだけは残念ですが、男の一人暮らしを満喫しています」

 ワークライフバランスが声高に叫ばれる昨今ですが、収入だけが幸福ではないという価値観が若者に根付いてきたように思います。心身ともに健康に過ごす安東さんの考え方をちょっと見習いたくなりました、

<取材・文/ホンマカズヤ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

フリーライター/心理カウンセラー。男女関係、失敗談、心理学などアタマとココロに関する記事を主に執筆。朝と雨とウイスキーが好き
Twitter:@kazuya_mental

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