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就活で連続20社落ちてわかった「人事に選ばれるESと面接」<実録漫画>

学び

学生時代頑張ったことをどうやって書くか?

就活ウサ美

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 ちなみに私の最終的な学チカ(学生時代に力を入れたこと)は、

<人生で私が一番がんばった事は、○○を10年間続けたことです。私は、○○の技術が拙く、人一倍努力をするものの、プロの友達に、努力しても敵わない状況でした。また、~~と言われる事が、私の課題であると考え悩んでいました。
 しかし、私の○○の目的に立ち返った時、△△であると気づきました。そこで、私は、~~かと仮説を立て、~~する事を決意しました。~~を行った結果、評判を以前よりも得る事に成功しました。この事から、①ーー ②ーー、以上2点の重要性を学びました>

 こんな感じの定性的な結果しかなかったですが、以下の観点を大事にしてESを書いていました。

① 何に対して、辛さ、悲しさを覚える価値観を持っているのか
② 人生で一番がんばったこと=人生で一番辛かったことは何なのか
③ それの乗り越え方(逃げるか、方向転換するか、それでも強行突破かによって、会社でツラかったことがあった場合、どう対処するのかが予想しやすい)

 2番目の「人生で一番頑張ったこと」は、なかなか簡単に乗り越えられるものではないはずです。それでも頑張ろう、乗り越えようと思えたのは、なぜだったのか。つまり、私たちの頑張るモチベーションは何なのかを示せると、採用担当者は、就活生をより深く理解することができます(実際に採用担当者に聞いたら、会社側は「そのモチベーションの源泉を入社後にも学生に提供できるか」を見ているらしいです)。

 サマーインターン後に提出した私のESは、おそらく人事が見たいであろう3つの要素を含んでいたので、本選考ではESの段階で落ちることはほとんどありませんでした。ぜひ参考程度に使ってみてください。

初面接に“誘導戦法”で合格した秘訣

 就活中の私は「ほんと自己分析まだまだすぎて、予想外の質問がきたら絶対止まっちゃう。どうしよう……」と悩みに悩んで、ある先輩に相談しました。この先輩、天下のリクルートに内定もらったにもかかわらず、そこを蹴って、あるベンチャー企業に就職を決めたという「自分の考えがぶれない“素敵先輩”」でした。

 私の「初面接、予想外の質問がきたら対処できません、どうしましょう」という質問に対して、その先輩は「面接に慣れてないうちは、ぼかして話す“誘導戦法”がいいよ」と言いました。彼の主張は「その面接で深堀りしてほしいところを、あえてぼかして話の途中に盛り込むことで、面接官がその話題に触れてくれるように仕向ける」ということでした。

 例えば、「私は、○○が強みです。ある悲しい出来事があってから、それを克服するため~~に努めてきました。そのため、その強みによって、現在、~~場面で活躍できていると考えます」という話の伝え方をすると、おそらく面接官が気になるのは「ある悲しい出来事」の部分だと思います。なので、この後すぐの面接官からの質問は、ほぼ100%の確率で「その悲しい出来事ってどんなことですか?」になります

 このように、誘導尋問的に面接の受け答えをしていくと、1時間の面接だったとしても、予想外の質問を受けることはほぼなく、自分のアピールポイントを中心に伝えて終えることも可能です(本選考では、もっと深く掘られるので、この戦法だけで面接を終わらすのは難しいですが、インターンなどの初期段階の面接だと大いに役立ちます)。

 このような戦法を用いて、集団面接(長期インターンのSNS広報の仕事で数万人フォロワーを増やした子と一緒でした)で、特に目立った成績が残せてない平々凡々な私でも、某大手化粧品会社で初のインターン参加が決まりました!!(拍手)

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 今回は、エントリーシートの「学生時代頑張ったこと」の参考例と、初面接でぜひ活用して欲しい戦法の2つについて書きました。コロナの中、就活を頑張っている21卒のみなさん、これから本選考が控えている22卒の皆さんにこの経験を活かしてもらえると幸いです。

 私のように、大学のトイレで一人閉じこもって泣くような悲しい経験をすることなく、良い結果を自身で掴むことができる人が増えることを願っております(笑)。

<TEXT/就活ウサ美>

就活を振り返って漫画を書く21卒女子大生。ブログ「就活生の漫画日記」にて就活を振り返る。
Instagram:@syukatsusei_university
Twitter:@sippaisyukatu21

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