元手不要のスポーツ自転車転売術

ロードバイクやクロスバイクと呼ばれる自転車はトレーニングや通勤に最適。コロナによる運動不足で需要も高まっている

　ジモティーなどの不用品取引サイトでは、価値のある自転車が安価で取引されている。

「程度の良しあしはあれ、新車なら数十万円の車両なんかもタダ同然で出品されています。これを引き取り、整備をして転売するだけで1台あたり数万円の利益に」

　そう語るのは不動産営業で自転車マニアのK林さん（33歳）。もともとは自分のロードバイクをグレードアップするためにジモティーで車両を探していたそうだ。ところが、余ったものを整備してオークションサイトで売りに出したところ驚くほどの反響があり、月に10万円の利益が出た。とはいえ盗品も出品されているので注意が必要だ。

「防犯登録解除には譲渡証が必要です。トラブル防止のため必ず譲渡証と身分証明書のコピーをもらっています」

　通勤需要や健康を気にする傾向もあり自転車転売の注目度アップ。簡単な整備など覚えることはあるが、盗品には注意して手堅く稼ぎたい。

リモート需要が高まる貸会議室運営

「テレワーク対応を意識しているのか、Wi-Fi完備の部屋も人気です」（T中さん）

「貸会議室運営の利点は、手間がかからない点。副業にぴったりです」と語るのは、都心のターミナル駅近くに6軒の貸会議室を展開するIT系で働くT中さん（37歳）。コロナ自粛中でも、一室あたり4万～5万円の利益があり、月に合計25万円ほどを得たという。

「敷金礼金や机やイスなどの初期投資には70万～80万円ほどかかりますが、清掃なども一室月1万円前後で外注できるし、開業後はほったらかしでも問題ありません」

　コロナで一時収益は落ちたが、テレワーク需要を見据えている。

「自粛中は“家は子どもがいるから”というテレワーク用利用者も多かった。当分は苦しくとも、今後の需要は心配してないです」

　始めるときこそ資金と手間はかかるが、軌道に乗れば手間はいらない。

＜取材・文／週刊SPA！編集部＞