29歳、日雇い派遣女性の悲鳴「コロナで収入ゼロ。家賃が払えない」
休業補償も持続化給付金ももらえない
大学卒業後、有名企業に勤めたこともある中村さんだが、激務で精神のバランスを崩し、1年で退職。以降はアルバイトや派遣を転々としてきた。この状況下で非正規として働くことの不安定さを改めて痛感したとこぼす。
「ただの日雇い派遣なので休業補償も持続化給付金ももらえない。一応、派遣会社にも補償が出ないか問い合わせましたが、一蹴されました。立場的には学生バイトと同じだけど学生ですらなく、何のフォローもありません。国から存在を無視されているような働き方しかしてこなかった、そのツケが回ってきたんだと後悔しています」
持続化給付金はフリーランスを含む個人事業者も対象になるが、個別のケースで判断されるため、中村さんは外されてしまったようだ。
もうこんな惨めな思いはしたくないと今、中村さんは正社員として働ける職場を探している。
しかし、持続化給付金以外にも住居確保給付金、生活保護など、生活苦の人を救う支援はたくさんある。実際にもらうまではハードルもあるが、この危機を乗り越えるため、もらえる支援はなんでも活用してほしい。
<取材・文/週刊SPA!編集部 写真/時事通信社>
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