在宅ワークで家事にめざめた夫、なぜか妻と関係最悪になった顛末
妻の言い分に疑問を覚えるように…
「料理中、火が通るのを待つ間に洗い物をしたり、2品作る場合は、食材を切るところまでは同時にやってしまうなど、工夫していくと効率が上がりました」
家事が面白くなっていた横澤さんでしたが、同時にある感情が湧いてくることに……。
「家事の腕が上がってくると、妻が盛んに言う『家事は大変だ』という話に疑問を持つようになりました。妻は『1日フル稼働してようやく全ての家事が終わる』と言うんですが、うちはまだ子供もいませんし、大人2人分の家事にそんなに時間がかかるとは思えなくなったんです」
横澤さんは仕事の合間に家事を行っていましたが、仕事に支障が出たりもしておらず、洗濯や掃除をやったとしても、丸1日もかかるとは思えませんでした。
休みの日に全ての家事をやってみた
「試しに休みの日に全ての家事をやってみたところ、案の定、忙しくないということが立証できてしまいました。時間がかかるのなら、文明の利器に頼ってしまえば良いんです。
でも、妻は『どうしてもほしい』と言って奮発して買った食洗機も『説明書を読むのが億劫』という理由で使っていませんでした。食洗機なんてシンプルな機械です。妻がひっきりなしにやっているSNSのほうがよっぽど複雑だと思うんですが……」
そうした考えが湧いても、横澤さんは口にしたりはしませんでした。
「そもそも妻と仲を深めたいと思って始めたことなので、ことを荒立てるような真似はやめようと思ったんです」
ところが、あることがきっかけで、思いの丈をぶつけてしまうことに……。