コンビニまで徒歩20分!新入社員が研修中、コロナで“隔離”された…
テレビもねえ、パソコンもねえ
「とにかく退屈で仕方ありません。24時間何もすることがなくて暇で暇で仕方ないです。これなら忙しすぎるくらいの方が遥かにマシですね」
最初は研修の中止をラッキーと喜んだ須川さんだったが、4月中は仕事がないのが苦痛でたまらない状況だったという。
「テレビかパソコンでもあれば少しはマシなんですが、宿舎にはありません。それに田舎だからか電波の入りも悪くて……。僕の部屋は電波がほとんど入らないので、電波が入る同僚の部屋に集まって、スマホをいじったりして、暇を潰していました」
ただし、苦痛の一方で、楽しい体験もあったそうだ。
「漫画を持ってきているヤツの部屋とか、あとはコンビニからトランプとかUNOを買ってきたヤツもいて、彼らを中心に漫画の貸し借りとか、トランプ遊びをしたりだとか、独自のコミュニケーションが生まれてます。小学生かよって感じですけどね(笑)」
研修自体が“貴重な体験”に!?
娯楽の少ない環境だが、新入社員みんな限られたなかで楽しんでいるという。
「うちの研修はキツいらしく、先輩からは『仕事してご飯食べて寝るだけだ』と聞いてたので、新入社員同士でこんなふうに、親交を深められたのはある意味、貴重な体験で良かったと思います(笑)」
数週間後、会社から研修再開の指示が出たことで、須川さんたち新入社員の退屈な日々は終わったそうだ。