在宅勤務でメンタルが危険水域に…会社員27歳を救った意外な“仕事”とは
精神を病む負のスパイラル
このままじゃダメだとSNSは見ないと決めて仕事に励もうとしても、今度はニュースを追ってしまう。すると、収束には長い期間がかかるとの予想や、経済の低迷など今後の先行きについて暗い話ばかりが目につき、さらに気分が落ちてしまうことに……。
「そんなに大きな会社でもないので、会社が潰れることになるかもしれないと思うようになって……。仕事に全く集中できなくなってしまいました」
ついには、上司に嘘の成果報告をするようにもなってしまったそうです。自己嫌悪に襲われるようにもなり、「メンタル的にかなり危険な状況だった」といいます。
初めてクラウドソーシングに応募
「このままじゃダメだと自分を責めれば責めるほど逃避したくなって、ネットサーフィンから抜け出せなくなってしまいました。そんな中でふと覗いてみたのが、クラウドソーシングのサイトでした」
様々な仕事の依頼が並ぶサイトの中には、西野さんが専門としているマーケティングの案件も並んでいました。
「小さな食器メーカーが、アンケート結果のデータを分析してほしいとの案件を出しているのを見て、受けてみることにしたんです」
本業で西野さんが手掛けているのは大掛かりな案件ばかりで、担当している業務は全体のほんの一部。クライアントから直接感謝されることはほぼないそうです。