在宅勤務でメンタルが危険水域に…会社員27歳を救った意外な“仕事”とは
新型コロナウイルスの感染拡大にともない在宅勤務になった人も多いことでしょう。当初はリモートワークを歓迎した人の中にも、時間が経つにつれて「寂しい」「気分が落ち込んできた」などメンタル面での不調を訴える声を聞くようになりました。
マーケティング会社に勤務し、都内で一人暮らししている西野宏紀さん(仮名・27歳)もまさにそんな状態だとか。
最初はちょっとしたお祭り気分
「業務のほとんどはPCさえあればできるので、うちの会社はかなり早い段階からリモートワークになりました。始めてみるとそれまで仕事中は我慢していたSNSをできたりして、楽しかったんです。みんなコロナのことを話題にしていて、正直なところ、最初はちょっとしたお祭り気分でした」
そんな状況に変化があったのは最初の週末を迎えた頃のことでした。
「僕は人と接するのが好きなほうなんですが、雑談したり同僚と飲みに行くことができなくなって、無性にさびしさを覚えるようになりました」
その分、SNSでのコミュニケーションが活発になりましたが、それだけでは満たされないものが……。
さびしさが引き金になって鬱々
「せめて週末ぐらいはと思って友人を飲みに誘っていたんですが、『今は控えたほうがよくないか?』と断られてしまいました。それで週末も自宅でSNSをやりながらひとりで飲むようになったんですが、それが良くなかったみたいで……」
コロナウイルスに対する政府の対応など、あちこちで意見の対立を見るようになり、そんなやりとりを追っているうちに鬱々としてきたそうです。
「ネット上での意見の対立なんて昔からありましたが、コロナがパンデミックを起こしてからはそれが一気に増えた気がして……そんな話題を追っているうちに精神的に疲れてしまったんです。週が明けて仕事が始まっても追ってしまって気分が落ち込む。そうこうするうちに仕事に集中できなくなってしまいました」