ワインボトルの底のくぼみって何?――意外と知らない「ものの名前」
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使っていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはず。
どんなものにも名称があり、“なぜそう呼ばれるようになったか”というおもしろい歴史が隠れています。
知っていれば、仕事相手との会話のネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなしだ!
Q.「ワインボトルの底にあるくぼみ」の名前は?
ワインボトルの底にあるくぼみの理由と名称、あなたは知っていますか?
A.「キック」
日本やアメリカなど、ワイン後進国ではさまざまな形のワインボトルが使用されていますが、ヨーロッパでは産地ごとにそれぞれ特有の瓶型があります。代表的なところでは、ボルドー型、ブルゴーニュ型、シャンパン型など。
フランスワインで、瓶底が凸型に盛り上がっている部分を「キック」と呼びます。これは余分な沈殿物を瓶の底に沈め、グラスに入らないようにするための工夫だとか。
空気との接触を避けるための栓を「コルク栓」というのは有名ですが、コルク栓が瓶の中に打ち込まれているのは、ワインを少しでも空気に触れさせないよう、首の部分の空間を狭くするためなのです。
また、コルク栓部分を覆っているものを「バージンシール」といい、危険物などが混入することを防ぎ、購入者が未開封であると確認するためのもあるのです。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より