20代の“新婚生活離れ”とは? ハネムーンなしで妊活・保活をスタートも
2019年に内閣府が発表した「少子化社会対策白書」によると、生涯未婚率は、男性が23.4%、女性が14.1%。そんななか、結婚をどうライフプランに組み込むか、気を揉む人も多いようです。
周りの20代の結婚が続いているという倉本里香さん(仮名・28歳)。有名私大を卒業後、ウェブ系の広告代理店に勤める里香さんは、20代ながらチームリーダーを任され、プロジェクトのマネジメントも手掛けています。
大学時代の仲良しグループ全員が結婚
仕事にやりがいを感じている里香さんですが、大学の同級生で仲が良かった友人たちが、早々と結婚しているのだとか。
「自分を含めて5人のメンバーで、大学時代はよく遊んでいました。その都度、メンバーの顔触れは変わるのですが、一緒にカラオケに行ったり、スタバで喋ったりしていました。それが大学卒業後、私以外の4人全員が結婚したんです。みんな、職場で知り合った上司や、同僚と付き合う段階から結婚を視野に入れていたようです」
英文科だった里香さんの友人たちは、短期留学をした経験を生かして、外資系企業に就職したり、大使館の職員になったり、手堅いところに就職したといいます。
「今思えば、私のようにキラキラした仕事がしたいというよりも、安定した仕事に就けば、結婚相手もそこで選べると考えていたようです」
女友達のライフプランは、さらに、つつがなく出産に突入していきました。
「20代半ばで結婚した友人たちは、入籍して1年経たずに妊娠。そのため、いま周りでは出産や育児ラッシュ。SNSなどを見ると、赤ちゃん画像などが続々とアップされているので、なんだか私だけ残された気分になります」
新婚旅行よりも、妊活を優先するカップルも
里香さんは、昨今の生涯未婚率や不妊治療などの報道を見て、焦りを感じていると言います。
「周りは結婚後に、2人だけの新婚生活を送るよりも、すぐに子どもを作りたいと妊活をしたり、その後の育児についても計画を立てているようでした。そういえば、仲間内でも結婚式をした友人はいましたが、新婚旅行に行ったという話はあまり聞きませんでした。
みんな、ワンオペ育児の問題や、保活などの話題をネットで見ているので、できる限り早く対策をしておくことで、リスクヘッジしようと考えているんですよね」
結婚や妊娠について、自然の成り行きを待たず、自分のライフプランどおりに進めたいと考えているのかもしれません。