寒さを乗り越える「代謝をアップさせる呼吸法」体もポカポカに
早いもので今年ももう立春を過ぎましたが、寒さはまだまだ本格的です。今回は冬の終盤を乗り切るための「体幹呼吸法」をご紹介します。
呼吸とは体の中に溜まった空気を吐き出して、新鮮な空気を外から吸い込むことです。普段、無意識の時には肋骨の自動的な働きで行われますが、深呼吸のような意識をして大きな呼吸をする際は、腹筋や背筋を使って、肋骨をさらに大きく動かして行います。
体幹にスイッチを入れる「体幹呼吸法」
今回、紹介する体幹呼吸法は腹筋や背筋をより意識的に使うことで、呼吸の動作の中で体幹の筋肉を最大限に働かせ、代謝が高くなり体温が上がるだけでなく、身体の固定力もアップします。
【体幹呼吸法】
① 胸を使って目一杯空気を吸います。
② 限界まで空気を吸ったら、息を吐く前に“お腹を拳で叩かれるつもり”になってお腹を固くします。
③ お腹を固くしたら、ゆっくり吐いていきます。
④ お腹の固さが緩まないように気をつけながら、この後は胸を使って浅い呼吸を続けます。
※30~1分間3セット/日
=====
体幹呼吸法は腹筋や背筋を意識的に固めた状態をキープしたまま行う呼吸法です。深い呼吸に加えて腹筋や背筋に力を入れて行うことで筋肉の活動量がアップし、代謝も上昇します。
“お腹を拳で叩かれるつもり”になって目一杯、腹筋に力を入れることで、体温を上昇させましょう。
また、お腹に力を入れると身体の安定感もアップします。空のペットボトルに空気をパンパンに入れると上から潰してもなかなか形が変わらないように、お腹の中の内臓器が収納されている空間の圧力が一気に高まって、体の安定力や固定力が高まります。
体幹呼吸法で高まったお腹の中の圧力によって身体の姿勢保持力も高くなりますし、低い姿勢をとったり、そこから立ち上がったりする際に腰などの関節に負担がかかりにくくなります。