買って後悔するのは?iPad向け「有料手書きノートアプリ」徹底比較
[おすすめ3]テキスト化前提で使うなら
手書きノートアプリの中でも異色の存在といえるのが「MyScript Nebo」(マイスクリプトネボ)だ。
このアプリでは、書いた文字がリアルタイムでテキストに変換される。メモの内容を後でテキスト化する前提なら、作業時間短縮に多大いに役立つ。
変換直後は手書き文字の上にテキストの候補が表示されるので、正しく認識されていない文字があれば、タップで別の候補を表示して選択が可能。文字の上をダブルタップすれば段落単位で確定できる。
書いた文字を上からグシャグシャと塗りつぶすとその部分を消去できたり、文字と文字の間に縦線を引くとその位置で改行されたりと、ジェスチャーでさまざまな操作を行える点も便利だ。
なお、このアプリもページの区切りがないため、スクロールで無限に書くことができる。
また、ユニークな機能として、計算式を書くと、自動で計算が行われて解答が表示される「数式モード」も搭載。単純な四則計算だけでなく、ルートなどの数学記号にも対応している。
他のアプリのようにWordファイルなどをインポートしたり、ペンの太さを変えたりはできないが、「描画モード」に切り替えることで、イラストや図形を描くことも可能だ。
同期や録音機能にも注目して選びたい
そのほかに、ノートアプリを選ぶときに注目したいポイントには、複数端末でのノートの同期や、データの自動バックアップがある。
同期は、他の端末にもアプリをインストールして、同じ内容を閲覧・編集できる機能を指す。バックアップは、PDFやアプリの独自形式でデータをクラウドに保存し、もし、アプリ本体のデータが消えてしまった場合に備えるものだ。
また、WordやExcelなどの文書をノートアプリに取り込んで書き込みをしたい場合には、対応するファイル形式も要確認だ。あわせて、作成したノートを外部のアプリに保存する時のファイル形式もチェックしておきたい。
打ち合わせなどで使うことが多いなら、録音機能もあると便利だ。ノートの美しさにこだわるなら、ペンの種類や太さのバリエーションも重要だろう。各アプリの機能を表にまとめたので、参考にしていただければ幸いだ。
<TEXT/酒井麻里子>