Mr.シャチホコ「YouTubeで運命変わった」勘違いしていた頃を語る
2018年後半から和田アキ子さんのものまねで注目を集め、その勢いのままブレイクを果たしたMr.シャチホコさん(26)。本人の特徴を見事に捉えた「君は何をされてる方なん?」というフレーズで大笑いした方も多いのではないだろうか。
ところで、Mr.Childrenの桜井和寿さん、EXILEのATSUSHIさん、加山雄三さんなど、歌まねのレパートリーも豊富な彼が、なぜ「しゃべりものまね」をはじめたのだろうか? そのルーツをさぐるべく、幼少期や学生の頃の思い出、修行時代の逸話や今後の展望まで、ご本人にたっぷりと語ってもらった。
運命的だったアッコさんのものまね
――現在、ものまね芸人として活躍されていますが、幼少期の頃から得意だったのでしょうか?
Mr.シャチホコ:小学生の頃から学校の先生をマネしたり、CMソングのものまねで歌いながら適当に踊ったりしてました。とくに富士サファリパークのCMソング(「ホントにホントにホントにホントに ライオンだ~♪」の出だしで有名な歌)は、アッコさんと声質がよく似ている串田アキラさんが歌ってるんです。今考えると、あのときから自分の道は決まっていたのかな、とすら思います(笑)。
――運命的なものまねだったと(笑)。歌が好きだったのは、親御さんの影響ですか?
Mr.シャチホコ:うちは家族全員がカラオケ好きで、みんなほどほどに歌える感じだったんです。それと僕は小学校1年~6年までピアノを習ってたので、自然と音感が身に着いたところもある気がします。ピアノは自分にハマらなくてやめちゃいました。本当に僕は興味が湧いたものにしか打ち込めないんですよ。
――その頃から、ものまね番組はよく見ていた?
Mr.シャチホコ:両親がものまね番組の大ファンで見るのが風習になってましたね。なかでも好きだったのは、男性だとコージー冨田さん、原口あきまささん、女性だとメチャクチャなアレンジで桜田淳子さんのものまねをしたりする、しのざき美知さん。VHSで録画していたのがあって、ずっと腹抱えて笑ってましたね。
それから清水ミチコさんも面白かった。ピアノ演奏しながらものまねをされているので、同じ題材のネタでも毎回違うものになっていて飽きないんです。ものまねのライブとしては、今でも唯一嫁と見に行ってます。
大学2年、YouTubeの動画投稿を始める
――高校生の頃からMr.Children桜井和寿さんのものまねをされていたそうですが、文化祭などで披露されていたのでしょうか?
Mr.シャチホコ:でも、その頃から桜井さんのマネができたかというと、そうでもなかったんですよ。似るようになったきっかけは、当時好きだった女の子の前で歌ったときだと思います。目立とうと思って首をクッと動かしてみたりしてちょっと大げさにやったんです。そしたら「メッチャ似てるやん!」ってすごい笑ってくれて。それが少し自信になりました。
――恋心からものまねが成長したと。その後は、高校の体育教師を目指して体育大学に進学されています。
Mr.シャチホコ:大学ではボクシング部に所属していたんですけど、本当にストイックな世界で「ずっとこのまま4年間は無理だ」と痛感して。そんなときにケガをしたこともあって、1年目で辞めました。時間もできたし、せっかくなら他人と違うことをしようと思って、大学2年になってからYouTubeの動画投稿をはじめたんです。