新世代コント師・ハナコが語る、デビュー前夜「養成所に行けばプロになれるかと…」
同級生と「M-1甲子園」に出場するも
――高校時代、お笑い芸人になろうという気持ちは芽生えていたんですか?
岡部:高校の同級生とコンビを組んで、文化祭で漫才を披露してました。ただ、身内しか集まらない教室でひっそりとやってる感じでしたね(苦笑)。
秋山:僕は美術工芸コースのある高校に入ったので、最初は美大に進もうと考えてました。ただ、その地域で一番絵がうまい同級生が集まってるわけで、通いはじめてから心が折れたんですよね。そんななか、お笑いも好きだったから同級生と「M-1甲子園」に出場したりもしました。
それで結局、私立大学で受かったところはあったんですけど、最後の最後でお笑いの養成所に行くことに決めて。大学に行ったら、もうお笑いの世界には行かなくなるって思ったんですよね。美大って学費も高いですから。
菊田:学生時代にネタをやるようなことはなかったですね。僕は人前に出るのが恥ずかしくて。「さぁお笑いやります!」みたいな感じじゃなくて、あくまでも同級生といる日常で笑わせたかったんですよ。
養成所に行けばプロになれると勘違い
――岡部さんと菊田さんは大学に進学されていますが、お笑いサークルには入っていた?
岡部:お笑いサークル(お笑い工房LUDO)に入って、1つ上の代の幹事長に宮下さん(ひょっこりはん)がいました。最寄駅も同じで、週3、4日は一緒にいましたね。ただ、その頃って高校時代の相方とコンビで養成所に入ってた頃で、同時にサークルもやってたんですよ。だから、宮下さんと組むって発想はなかったですね。
菊田:僕は大学で唯一あるお笑いサークルを見に行って、めちゃめちゃ面白かったから逆に入るのをやめたんです。それで、「コイツらに勝つには養成所行くしかない」と思って。養成所に行きさえすればシステム上、プロになれるんだと勘違いしていたんです(苦笑)。