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職場の忘年会で手品を披露したら…良いことずくめだった件

学び

社長や専務たちに顔を覚えてもらえた

手品

「その専務というのが私より2回り以上も年上の方なのですが同じ大学の先輩。入社以来いろいろとお世話になっていたんです。それに社長やほかの専務の方と話す機会なんて滅多にないですし、プレッシャーはありましたが自分にとってもチャンスだと思いました。それが直接仕事に繋がらなくても面識ができるのはプラスに違いないですから」

 このとき八尋さんは、ただ手品を見せるだけではなく、すぐ覚えられる簡単なネタを教えてあげることにしたそうです。

「後日、専務からは『教えてもらったネタを孫娘に見せたら喜んでたよ。本当にありがとう!』ってお礼を言われました。その影響かそれまで以上に食事やお酒に誘われることが多くなりました。

 あと、社長やほかの役員たちとも会社の廊下ですれ違った際に一言二言ですが、言葉をかけてもらい、同僚からは『えっ、面識あるの?』って驚かれたりしています。気にかけてもらっている分、仕事もこれまで以上に頑張らなきゃと思うようになりましたし、いい意味で働くうえでの励みになっています」

手品きっかけで彼女もできた

 ほかにも手品は思わぬところで効果を発揮しているとか。

「飲み会で手品を見せたら女子受けがすごくよかったんです。女のコと話すのはあまり得意ではなかったのですが、これをきっかけ仲良くなれたコもいて、今の彼女ともその方法で付き合うことができました。

 もちろん、それだけじゃないでしょうけど、忘年会で会社のトップの方たちに顔を覚えてもらったりして、それが自分にとって自信になったというのはあるかも。手品サークルを途中で辞めなくてよかったとつくづく思いました(笑)」

 たかが忘年会の余興かもしれませんが、八尋さんにとってひとつの転機になったのも事実。余興に使える特技がなかったとしても仕事同様に真剣に取り組めば思わぬチャンスが訪れる可能性だってあるのです。

特集・忘年会にまつわるエトセトラ

<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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