「浮気しちゃおっかな」の一言でキレた

「もっと……嫉妬する姿をもっと見たい、その一心でした。当時の僕は、おかしくなっていたんです」

　昌平さんは、どうしたらもっとヤキモチを焼いてもらえるか、それしか考えていませんでした。そして、ある時、昌平さんはナオコさんに浮気をほのめかす内容のLINEを送ってしまいました。

　いつものように、ヤキモチを焼く彼女のリアクションを期待していましたが、彼女の返答は冷たいものでした。それまでに、幾度となく不安にさせられてきたナオコさんの堪忍袋の緒が切れてしまったのです。

　ナオコさんは、「何度となく辛い思いをしてきて愛情を感じられない」、そして「昌平さんのことを好きではなくなった」と、彼に別れを突きつけました。

相手の立場になって考えましょう

「俺は、ナオコの気持ちを一切考えられていませんでした」

　彼はこれまでのことを必死に謝り、よりを戻そうとしたそうですが、ナオコさんの愛情はすっかり冷え切っており、修復することは叶いませんでした。

「ナオコのことをたくさん傷つけていたと思います。自分が愛されることばかり考えていて、幼稚なことをしてしまいました」

　確かに、ヤキモチを焼く女性は可愛いですし、嫉妬されることによって愛されていることが実感できることもあるでしょう。しかし、相手は不安な気持ちになってしまいますし、なにより信頼関係が揺らいでしまいます。

　嫉妬は恋のスパイスと言われることもありますが、ほどほどにすべきでしょう。なにより、相手の立場に立って考えることが大切です。

＜取材・文／bizSPA!取材班＞