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建設現場で超重要な「KY」って何の略?業界ウラ用語

コラム

A. マリンコントラクタ(=海洋土木業)

「マリコン」は、港湾施設の建設、護岸、海底工事、海底トンネルの建設、橋梁の建設などの「海洋土木業」を中心にしている建設業者のことを言います。

 東日本大震災では港湾施設に大きな被害が出たため、その復旧に活躍し、注目が集まりました。現在も続く復興工事や、堤防の建設など、マリコンの活躍なくしては日本の災害安全対策は成り立ちません。

 そのマリコンがもっとも関係を重視しているのが漁業組合。その理由は漁業組合が漁業権を持っているからです。漁業権とは「一定の水域において漁業を特定の期間、排他的に営む権利」。これを侵害すると漁業権侵害罪という犯罪になってしまいます。

 マリコンは、この漁業権を持つ地元の漁業組合に許可をもらわなければ工事をすることができません。そのため「地場マリコン」と呼ばれる地域に密着したマリコンは、漁業組合の組合長やOBを役員に招き、協力関係を結びます。

 しかし、中には立場を悪用して、自らの利益のみを追求したり、水質汚染を招くような行為をする悪質な漁業組合関係者がいて、問題になることもあります。

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/東山美紗(SPA!DOL)>

※参考:『図解入門業界研究 最新建設業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(第3版)

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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