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「結婚より自分磨き」あえて結婚しないコンサル男子の言い分

暮らし

結婚よりも優先したいものとは?

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 では、核心に迫ります。金銭的に余裕もあり、一人の女性と穏やかなお付き合いをしている彼が結婚をしない理由は何なのでしょう?

「率直に言うと、結婚するにはまだ人生レベルが足りないと思うから。人生はレベル上げだと思っているので、今は結婚よりも自分磨きを優先したいんです。ポケモンで例えるなら、今はリザードですね。重要な局面に進むときは、最終進化系のリザードンになってから挑戦したい(笑)。

 特に、今の彼女とは生活リズムが噛み合わないことが不安要素なんです。お互いに夢中になれる仕事を持っていることは良いことなのですが……。踏み切るなら、金銭的にも人格的にも、自分の家族を絶対に幸せにできるって自信がついてからですね」

 このように堅実な結婚観を持つのは、周囲の影響が大きいといいます。

「実は、結婚にはあまり良いイメージを持っていないんです。まず、僕の両親が不仲だったし、既婚の友人にも幸せそうなヤツがいないので……。例えば、嫁にいつも怒られて浮気に走ってしまうヤツや、遊びに行きたいけど嫁に縛られてフラストレーションを溜めているヤツなど。それでも結婚を考えるのは、大好きな祖父母にひ孫の顔を見せたいからです」

真面目系AK男子が考える将来像

「将来のことは、まだ考えていません。今は仕事が順調なときに、“人生が充実しているな~”と感じるので、生活における仕事の比重が高いのだと思います。でも、35歳までには結婚する人生にするか、一生独身路線にするかを決める予定です」

 最後に、理想の結婚を教えていただきましょう。

「自分のことをきちんと知った上で愛してくれる女性と結婚がしたいですね。“とにかく結婚したいから結婚相手を探している”という女性には違和感を抱きます。もしプロポーズするなら、何年もず~っと一緒に過ごしている彼女と家で食事しているときにふと“そういえば、籍入れる?”ってのが理想。

 あと、子供も欲しいです。理想の父親像は、クレヨンしんちゃんの野原ひろし。年収は600万円だけど、人格者だと思うから。なんだかんだでみさえのことを大事にしているし、『夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ』など、子供に対して名言を言える父親って尊敬できますね」

 奔放なAK男子も多い中で、実に真面目な回答をした恩田さん。レベルアップをして、幸せな結末を迎えられることを祈ります。

特集・AK男子・AK女子の言い分

<取材・文/阿形美子 イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

1994年生。大学卒業後、フリーの編集・ライターとして活動中。底抜けの飲んべえゆえ酒ネタが多いが、インタビューやモノ記事、カルチャーネタなどもカバーする。Twitter:@agata_yoshiko

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