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超個性派YouTuberが正社員になれた理由。採用した社長に聞く

ビジネス

 若者を中心に今や絶大な人気を誇るYouTuber。

 企業が起用して自社製品の広告に活用する事例も今や珍しくないが、自社で正社員として採用する「YouTuber採用」という珍しい仕組みを始めた企業がある。企業のCRM(顧客関係管理)を主な事業とする株式会社ダイレクトマーケティングミックス(以下、DmMiX)だ。

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株式会社スタッフファースト代表取締役・小林祐樹氏

“YouTuberを採用する”とは、いったいどういうことなのだろうか? DmMiX代表取締役であり、今回、実際にYouTuberが採用された子会社・スタッフファーストの代表も務める小林祐樹氏に話を聞いてみた。

YouTuber採用で頑張る若者を応援したい

――そもそも「YouTuber採用」とはどのような仕組みなのですか?

小林祐樹(以下、小林):今やYouTuberという職業は、多くの若者の憧れになっています。小学生が将来就きたい職業ランキングでも上位に入っており、今後も目指す若者がどんどん増えていくでしょう。

 これまでも弊社は、バンドマンやお笑い芸人などの夢を追いかけている若者を採用し、応援してきました。同じように、YouTuberになるという夢を追いかけている若者を採用し、応援しようというのが「YouTuber採用」です。

――YouTuberといえば個人が自主的に動画投稿をしていくものだというイメージがありますが、なぜ「採用」しようと考えたのですか?

小林:多くの若者がYouTuberという職業に憧れる一方で、ほとんどのYouTuberは思ったような収益をあげられないという現実があります。アルバイトをしながら動画制作と投稿をしているクリエイターや、家族にYouTuberという存在を認めてもらえないクリエイターも少なくありません。

 今回の取り組みでは、採用したクリエイターに給料やコンテンツ制作のための環境を提供します。最初はどうしても不安定な立場になってしまうYouTuberという職業のデメリットを、弊社がサポートすることで活動を応援していこうと考えています。

企業にとってYouTuberとは

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――YouTuber採用をするにあたって、何か既存のYouTuberや事務所を参考にした点はありますか?

小林:YouTuber事務所の代表の方に話を聞いて、参考にさせてもらったりしました。

――最近では、企業がYouTuberを起用して広告を展開することも増えていますよね?

小林:今や18~64歳のネット人口の82%がYouTubeを視聴していて、特に10代、20代のYouTube利用率は95%を超え、動画広告の市場も年々拡大しています。

 企業がYouTuberとコラボして自社製品を広告するといった活用事例も増えていますよね。たとえば企業の新サービスを有名YouTuberに体験してもらう動画を作り、視聴者の方に認知していただくといった活用事例があります。今やYouTubeは、企業のブランディングや商品の認知度拡大のための非常に有効なサービスになっているのです。

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