「人脈」という言葉が持つ“そこはかとない気持ち悪さ”の正体
人脈にこだわると、独特のイヤな空気が伝わってくる
答えはシンプルで、「利益を得るためにはどうするか」が考えられていないからです。
とにかく自分がいい思いをするために、良い思いをさせてくれそうな人を物色し、頑張ってその人とのつながりを作る。このようなマインドが染みついていると「こいつの利用価値は何かな」と考え続けるようになり、否応なく“人脈臭”的な、独特のイヤな空気が伝わってきます。
「利益を得る」ということはビジネスの目的ですし、そもそも人は自分のためにしか動けない生物ですが、そこに甘んじていては単なる動物です。
本当の意味でハッピーなビジネスライフを送りたいのであれば「まずは相手に貢献する/課題を解決する→その結果として利益を得る」という順序が必要なのです。
相手のことを考えて行動できる人になろう
それがなく、とにかく自分にベクトルを向けて「どうすればトクできるだろう」と考え続けることが醜悪なのです。
逆に「どうすればこのお客さんを助けられるだろう、楽しませられるだろう」と真摯に考え続けている人からは、このようなイヤなニオイはしません。「相手に与えることが大事」と言いつつも、お客さんのことを金づるとしか考えていない人もいるので、注意しないといけないのですが……。
ぼくはできれば「相手のことを考えて行動できる人」になりたいなと考えています。
長期的な利益(金銭以外にも、信頼のおける友人や愛する家族、健康など)を得ることができるのは、自分のことだけではなく、相手のことを考えられる人だと思うのですが、みなさんはどう思われますか。
<TEXT/Shin>
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