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「とりあえず調べる」は麻薬。仕事の課題に挑む前に、まずすべきこと

学び

知的体力をつけたければ、仮説を持つ勇気を!

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(C) Daniil Peshkov

「調べる」という行為は麻薬のようなものです。本やネットで情報はほぼ無限に出てきますし、「調べる」は一見立派な仕事のように見えます。しかし、「調べる」に無限に時間を使っても仕事上の成果は出ず、頭も使っていないのです。

 そうならないためには、乱暴でもいいから「仮説」を持ちましょう。

「新橋のカラオケの売上の大部分は、夕方から夜以降、飲み会終わりのサラリーマンたちによって占められています」
「逆に、平日の昼間は稼働率が20%程度で、かなりの部分が有効に活用されていません」
「平日の昼間に新橋でカラオケに行きたい人はほとんどいないので、カラオケルームとドリンクバーという設備を活かして、他の使い方を提案していくことが考えられます」

 みたいな形の思考プロセスですね。

「とりあえず調べる」と比べて、具体的で臨場感があり、実際のソリューションを打ち出しやすくなっていることがわかるでしょうか。もちろん思考力強化のトレーニングも大事なのですが、まず最初にやるべきは「仮説を持つこと」だとぼくは思っています。「仮説」という表現が大げさだったら、「意見」でも構いません。

「調べる」に逃げる前に、「自分はこう思う」という意見や仮説を持って日々仕事をしてみると、どんどん知的体力がついていきますよ。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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