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“ピエール瀧騒動”でリスク発覚も…急成長する「音楽ストリーミング配信」市場を分析

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巨大IT企業たちの熾烈な「囲い込み」バトル

 YouTube参入後、比較が可能な直近4か月間の主要ストリーミングアプリ併用状況をみると、Apple Music以外は半分以上が「併用なし」の高ロイヤルティユーザーです。

 YouTube Musicユーザーの24%はAmazon Music、19%はSpotifyを併用するものの、新生YouTubeが他アプリからユーザーを奪ったというよりは、新たな市場を開拓したとみられます。

 Apple MusicだけはAmazon MusicやLINE MUSIC、Spotifyを併用するユーザーがそれぞれ20%を超えていて、「併用なし」は44%と半分以下です。サブスクモデルのキモである「囲い込み」が、どうもうまくいっていない様子です……。

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■図表4:主要ストリーミングアプリユーザーの併用ストリーミングアプリ(2018年11月-2019年2月)

 ただし、ほかのアプリも安泰とはいえません。なぜなら、ちょうど1年前の同時期、各アプリユーザーのロイヤルティはもっと高かったから。囲い込みが苦手そうなApple Musicでさえ57%、Amazon Musicに至っては83%のユーザーが、他のアプリを使っていませんでした。

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■図表5:主要ストリーミングアプリユーザーの併用ストリーミングアプリ(2017年11月-2018年2月)

 1年間で「併用なし」を増やしたアプリがひとつもないとなると、ユーザーの選択がまだまだ特定アプリに固定していない市場流動性を感じます。今後ユーザーの奪い合いはますます激しくなりそうです。

女性と20代の支持を集める「LINE MUSIC」

 ストリーミングアプリの成長を牽引するのは誰なのか、直近3か月のユーザー属性を見てみましょう。

 女性比率の高さが目を引くのはLINE MUSICで、56%と唯一男性ユーザーを上回りました。ほかの4アプリはいずれも男性ユーザーのほうが多く、とくにAmazon Musicは63%と、3人にふたりが男性です。

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■図表6:主要ストリーミングアプリユーザー属性(2018年12月-2019年2月の男女別)

 20代ユーザー比率が高いのはApple Musicで、43%とダントツ。20-30代の合計で60%を超えています。LINE MUSICとSpotifyの年代層はだいたい同じで、20代が30%程度でした。

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■図表7:主要ストリーミングアプリユーザー属性(2018年12月-2019年2月の年代別)

 YouTube Musicは主要サービスのうちもっとも年代層のバランスがとれていて、50代以上のユーザーも30%以上含まれています。

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