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20代さとり世代は、夫婦のあり方も多様。「妻の浮気を容認」する夫に衝撃

暮らし

気分転換にAさんを合コンに誘った結果

 恋愛経験が少ないAさんは「僕が彼女と結婚できただけでもラッキーだと思う」と、妻に感謝する始末。

 香取さんが「浮気されても感謝できるのか?」と尋ねても「自分は性欲がなく、これまで女性と関係を持ったこともほとんどない。だから見捨てられた、もう終わった」と、自分を責めだします。

 香取さんが「浮気している妻と生活するのは、この上なく不幸だし、まだ27歳だから諦めることはない」と諭しても、すっかり諦めムードのAさん。そこで、気分転換になればと、香取さんはAさんを合コンに誘います。

「事前に合コンだと伝えると気乗りしないので、男女4人ずつの異業種交流会という名目で誘いました。マスコミ業界は話題が豊富なので、必然的に盛り上がりました。Aは法学部の女子大生と親しくなって、最後にLINE交換をしたんです」

 ところが、これが友人の不倫妻に知られることになります。

「しかも“寝盗られ容認”なんだってな!」

夫婦げんか

「ある夜、Aが『助けてくれ、妻に殴られそうだよ』と、LINEにSOS発信してきた。すると、A妻のほうが電話をかけてきて、僕は呼び出されました」

 Aさんのマンションに出向くと、身長170センチの大柄な妻が待ち構えていました。彼女は、夫が女子大生とLINEのやり取りをするのを許せない、と激怒。しかも「女子大生を紹介したのはあなたでしょう」と、香取さんをなじります。

 香取さんは「不倫されているAを励ましたかっただけ。しかも、“寝盗られ容認”なんだってな」と、ついくちばしってしまいます。当然、妻は驚き、さらに怒り出します。

 結局、状況が悪化しないうちに、その場からそっと逃げ出した香取さん。その後、Aさんからの連絡は途絶えたそうです。「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、2人はいまだに夫婦のままだそうです。

恋愛さとり世代の[トリセツ]

<取材・文/夏目かをる イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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