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20代さとり世代の両極端な恋愛観。オクテとチャラ男、どっちが危ういか?

暮らし

ブラック企業からフリーランスに。恋愛観も変化?

 一方、対照的なのが、反動でイケイケになったシステムエンジニアのBさんです。彼についてもよく知る、岡村さんに話を聞きました。

「当初は仕事一筋の真面目な青年でした。新卒入社したのが、大手企業の下請けでシステム開発するブラック企業だったため、毎日、終電近くまで働かされ、土日も出勤していました。常に寝不足だったため、意識が朦朧(もうろう)とした様子でした」

 そんなある日、会社の業績が悪化し、給料の遅配が発生しました。困ったBさんは知り合いのツテをたどって大学時代に面接を受けた某IT企業の元役員の男性(40代)に声をかけたのです。

「その役員はすでに独立していて、創業2年目ながら社員30人規模のベンチャー社長になっていました。Bくんがブラック企業でこきつかわされていることを訴えると、『フリーランス契約なら行政関係のシステムの仕事を紹介できる』と誘ったのです」

「このまま今の会社に残ってもダメだ!」と思ったBくんはフリーランスのシステムエンジニアに。業務委託契約にもとづき、毎月給料を受け取り、金額も10万円以上アップしたそうです。すると、オクテだったBくんに大きな変化が訪れたのです。

男女30人が参加する大規模“合コン”を開催

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「仕事に自信が持てて、収入もアップしたためか、出会い系で知り合った女性をデートに誘ったり、宝飾品をプレゼントに贈ったりと、端的に言うと、“チャラく”なりました……。やがて飲みに行ったバーでナンパするなど冒険を繰り返すようになったのです」

 外見もがらっと変わって、以前はリクルートカットの黒髪でしたが、いきなり茶髪パーマに。俳優の菅田将暉を真似て、メガネも黒縁から、会うたびに違うおしゃれな眼鏡をかけるように。

「もともと仕事にも真面目で、こうと決めたら、突き進むタイプだったBさん。『モテ期は自分から作る』とやる気満々になって、ついに自分で“異業種交流会”という名の合コンを開催します。

 男女半々の30人ぐらいで、女性陣は一般職から総合職まで幅広かったのですが、男性陣はオクテのSEが多く、盛り上がりは今ひとつ。ただ、幹事のBくんは女性たちと連絡先を交換するなどちゃっかり恩恵を受けていたようです」

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