海外旅行で腹痛が起こりやすいのはなぜ? 3つの理由と対策
腹痛の理由②:浄水機能が違う
日本では水道水をそのまま飲める場所が多いのですが、海外で水道水を飲んでよいといわれている国は実はかなり少ないです。
ガイドブックに必ず記載があるので、事前に対象地域の情報はよく読んでいただきたいのですが、基本的にはアジアはほぼNG(日本・シンガポール・韓国はOK)で、ヨーロッパ、アメリカを除くとほとんどの国で浄水機能が不足しています。
ヨーロッパの水道水は飲めるといっても硬水なので、直接飲むことはおすすめできません。うがいや歯磨き程度は気にしなくて大丈夫だと思うので、使い分けに気をつけましょう。
アジア・アフリカで水を口に含むことに不安がある場合はペットボトルの水で歯磨きします。友人はインドの水にあたってしまい、帰国後1週間も寝込んでいました。
信じられないかもしれませんが、インドなど一部の国ではペットボトルすら水道水を詰めて、売っている悪質な人もいるので、必ずペットボトルの蓋があけられていないか自分の目で確認するようにしてください。
また、油断してはいけないのが氷です。ジュースやお酒に氷が入っていたらアウトな場合もあるので氷抜きにするか、ミネラルウォーターで作った氷かどうか確かめましょう。
ちなみに物価が高い国の場合、覚えておいていただきたいのが、ペットボトルを購入する場所です。
ペットボトルのミネラルウォーターはスーパーマーケットで買うとかなり安価です。日本と違って観光地で買うと、スーパーの5~10倍の値段で売られていることもあるので必ずスーパーで調達するようにしましょう。
腹痛の理由③:衛生状態が悪い
日本のレストランはかなり衛生面での基準が高いです。海外ではお金を触った手で調理したりするのは当たり前な地域もたくさんあります。
特に屋台は要注意! インドで食後、ドブのような水でお皿を洗っているのを見たときは心臓が止まるかと思いました……。
炎天下の中で肉や魚が腐っていることもよくあります。特に暑い地域で屋台での食事は絶対にやめておきましょう。
屋台以外にも気をつけたいのが生もの。日本人は生食が大好きなのでついつい食べたくなってしまうかもしれません。サラダも水道水で洗ったものが出されるわけですから、自信がない方は避けたほうが無難です。
私自身はガイドブックで絶対に食べないほうがいいと書かれている旅先以外では普通に何でも食べるのですが、氷も生野菜も大丈夫でした。油が重すぎて胃がもたれて苦しいような症状が出たことは何度かあるので油も注意が必要ですね。