「赤マル」「マル金」って何のこと?コンビニ業界ウラ用語
お弁当やお菓子だけでなく、宅配やチケットの受取り、クリーニングのサービスまで何でも揃うコンビニ。
それだけに、従業員には覚えなくてはいけない業務や専門用語がたくさんあるようです。
そんなコンビニ用語を知っていれば、物知り感を演出したり、「この人マーケティングに詳しいのかな?」と思われるかも。
Q.「赤マル」とは?
「赤マル1つ」
「はい?」
赤ペン? トマト? 赤いきつね? 店長助けて~!!
A.マールボロ(たばこの銘柄)
これは、タバコを吸っている人なら簡単な問題だったかもしれませんね。
タバコを扱っているコンビニの場合、新人の従業員を悩ませるのがお客さんからのタバコの注文です。レジの周辺にはタバコの銘柄に番号が振ってあるディスプレイがあるので、番号で注文してもらえれば分かりやすいのですが、多くのお客さんは銘柄の略称や愛称で注文します。
「赤マル」は、人気の銘柄である「マールボロ」のことで、パッケージが赤いためそう呼ばれています。
他にもマールボロライトはパッケージが金色なので「マル金」。セブンスターは「セッター」といわれたりします。
コンビニのお客さんは急いでいる人も多いので、注文が分からずにもたついていると怒られてしまうことも……。すべての銘柄とその呼び方を覚えることは難しいですが、よく売れる銘柄は20種類ほどだそうなので定番を覚えられれば対応がスムーズになるので、店員さんは頑張って覚えるわけです。
コンビニは扱っている商品が多い分、従業員の課題も多くなるんですね。
Q.「マグネット商品」とは、何のこと?
「マグネット商品は重要だからね」
「へー意外です!」
マグネットなんて売れてたっけ?
A.集客力のある商品
マグネット=磁石の意味から、お客さんを引き付ける力のある商品を「マグネット商品」といいます。
コンビニの「マグネット商品」は、雑誌、ドリンク、弁当、おにぎりなど。これらの商品は、お店の外からも見えやすい場所や、狭い店内でも目に入る壁際に陳列されます。
また、お客さんに店内を見て回ってもらうために、四方の壁際に分散して置かれます。とくに目的の商品がなくても、何となくコンビニに入って、雑誌を眺め、ドリンク、弁当などを見て、目についたお菓子をつい買ってしまうという行動を取った人も多いのでは?
実は、コンビニ側の計算された商品陳列に誘導されていたんですね。
マグネット商品が棚にぎっしりと美しく陳列されていると購買意欲を高める効果があるので、発注数に注意したり、定期的に商品の並べ方を整えたりするのも大切な業務のひとつなのです。