「SS」はサイズのことじゃなかった!アパレル業界のウラ用語
トレンカ、クロシェ、サルエル、チェスターなど、つぎつぎと新しい言葉が生まれるアパレル業界。
商品知識だけでなく、売り上げの分析方法や店舗づくりなどさまざまな業界用語が使われています。
今回は知っていれば、ビジネスシーンの雑談ネタになりそうな、「アパレル業界ウラ用語」を紹介します!
Q.「SS(エスエス)」ってどういう意味?
「その商品SSだよね?」
「いえ、Mサイズです!」
あれ? 先輩、怒ってる?
A.Spring、Summer = 春物・夏物
春物・夏物を「SS」と呼ぶのに対して、秋物・冬物は「AW(エーダブ)=Autumn、Winter」。または「FW(エフダブ)=Fall、Winter」と呼びます。
アパレルショップで春物・夏物が、取り扱われるのは2~7月、秋物・冬物は8~1月と、実際にお客さんが着用する期間とは微妙にずれており、少し前倒しになっています。
8月には新作の秋物・冬物が店頭に並ぶため、販売員は暑さを我慢して秋物を着用します。店内は冷房が効いていますが、商品の在庫が置いてあるスペースには空調がない場合も多く、汗だくになってしまうことも。
まさにオシャレは我慢。店内では笑顔を絶やさない販売員ですが、裏の苦労があるんですね。
ただ、8~9月上旬の暑い時期に秋物を購入するお客さんはやはり少ないため、「晩夏アイテム」と呼ばれる商品を販売します。晩夏アイテムは、秋のカラーを取り入れた夏でも着やすい薄手の素材の商品です。
その他にも「梅春(うめはる)=冬物と春物の間」「初夏=春物~夏物の間」などの季節の変わり目をつなぐ商品があります。