格安ステーキ肉が“帝国ホテル級”に。やわらかく調理する裏ワザ
香ばしく、旨味たっぷりに。
外国産のステーキ用牛肉が比較的手頃に買えるようになっていますよね。でも、いざ焼いてみると硬くなってしまって、赤身肉の良さを堪能できていない人も少なくないでしょう。どうにかして自宅で簡単に、おいしく焼くことができたら……。
今回はそんな願いを叶えるべく、外国産ステーキ肉をコクうまに大変身させて香ばしく焼く方法をご紹介したいと思います。
ポイントは、玉ねぎと味噌
「シャリアピンステーキ」という名前を聞いたことがありますか? これは、帝国ホテルの料理長が柔らかいステーキを焼くために考案した日本特有のステーキのことで、玉ねぎのみじん切りなどで牛肉を漬け込む方法のこと。
玉ねぎに含まれる“たんぱく質分解酵素”によって肉が柔らかくなることは科学的にも説明がつきます。そして今回は玉ねぎと一緒に、熟成感のある旨味が魅力の「味噌」と合わせることにしましょう。
用意するのは、お好みの味噌を大さじ6、玉ねぎ1個、料理酒(普通の日本酒でもOK)大さじ3。この分量でステーキ2~3枚分を焼くことができます。この漬けダレは他の肉にも応用が可能なので、玉ねぎを残したくない場合は1個分で作ったほうがオススメ。どうしてもタレを残したくない場合は半量で作りましょう。
漬けダレ作りは超簡単!
タレの作り方は簡単。皮を剥いた玉ねぎをすりおろし、味噌と料理酒を混ぜ合わせます。
このタレの半量を、肉の表面全体に塗っていきましょう。残りのタレは仕上げ用に使います。
バットのような器で漬け込んでも良いですが、ビニール袋を活用すると手が汚れずに効率よく漬け込むことができるでしょう。ビニール袋を使う時は1枚ずつ分けてしっかりタレを馴染ませてください。
これを常温で2~3時間置くのがベストですが、前日に漬けて冷蔵庫で保存、焼きたいときに冷蔵庫から出すのでもOK(常温に戻したほうが上手に焼けます)。在宅勤務の日などは、食事3時間前に下ごしらえをしておけば最高の状態で肉を焼くことができます。