新型コロナでリモートワーク推奨でも、出社し続ける人の言い分
新型肺炎の流行でビジネスパーソンの働き方が大きく変わっています。感染症の拡大を受けて、時差出勤やリモートワークを導入する企業も続々と増えてきました。
ゲームアプリ開発会社のソフトウェアエンジニアとして働く倉本聡史さん(仮名・29歳)も例外ではなく、自宅でリモートワークをする日々を過ごしています。
頑なに出社し続けるメンバーが
「私の会社では2月下旬からリモートワークが推奨されるようになりました。出社しなくてもできる仕事なので、自宅で働いています。私は未婚で子供もいないので、自分のペースで進められて気が楽ですね。メンバーの進捗状況が見えづらいのは難点ですが」
倉本さんは1年前からチームリーダーに昇格して、現在は5名のメンバーを率いています。
「他の部署では出社している人もいるようですが、私のチームでは1人を除いて皆リモートワークをしています。ただ、後輩のAさんだけは私が何を言っても頑なに出社をやめないので困ってます。会社としてリモートワークは“推奨”ですが、実際のところは『必要がない限り家にいるように』という上層部からのメッセージなので、できる限り家にいてほしいですよね……」
リモートワークができる環境なのに、出社を続けるAさんとはどんな人物なのでしょうか。
「彼は真面目で責任感の強い働き者タイプです。急ぎの仕事がなくてもほとんど毎日残業してますから。仕事熱心な彼にチームとして助けられていることも事実ですが、周りが見えていないときもチラホラ見受けられます。ちなみに私の会社は裁量労働制のため、いくら残業しても給料に反映されることはありません。純粋に仕事が好きなんだと思います」