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派遣先のコールセンターで「無理やり解雇」30歳女性の受難

学び

 自らの意思で会社を去った経験はありますか?

憂鬱なパジャマの女性

※画像はイメージです

 愛着のある会社を辞めるのもツラいですが、「辞めたい会社を辞める」というのも、実はそれ以上にツライことかもしれません……。

 自宅でジュエリー制作の仕事をしている恵梨香さん(仮名・30歳)は、副業として週3回、コスメ会社に派遣社員として働くことを決めました。

 その会社はインバウンド(受注)のほかに、健康食品などのアウトバウンド(テレアポ)の事業も展開していたのですが、震えあがるようなブラック企業だったのです。一体、どんな恐ろしいことが彼女を待ち受けていたのでしょうか。

常に命令口調の“モンスター”パート女性

「コスメ好きなので、コスメに携われる仕事で最初のうちは喜びました。ところが同じ部署の60代のパートの女性、マサミさん(仮名)がとても怖くて……」と恵梨香さんは語ります。

 マサミさんは常に命令口調で、ことあるごとに怒鳴り散らすのです。研修の途中でも「早く一日が終わってほしい」と願う日々。しかも「明日まで、商品名の略語を覚えてきて!」と、勝手に宿題まで出すのです。

「時間外労働になることがわかったので、派遣会社に残業代は出るのか、契約外の仕事に手当は出るのかと問い合わせをしましたが、担当の男性は『うまく立ち回ってくれ』というあいまいな態度。派遣会社は頼りにならないとわかりました」

 翌日、恵梨香さんは「時間外労働だからやりたくない」と伝えることを決心し、出社します。

自由にトイレにも行かせてもらえない

お腹をおさえる女性

 しかし、その日の朝に、突然、理由も告げられず、テレアポ部署に担当替えを言い渡されます。

「テレアポは、電話営業を50分したら、休みを10分取らせてもらえると聞いていました。しかし、私の派遣先は休憩なしでずーっと電話かけっぱなし。トイレに行く時すら『トイレに行きます』と断って行かなければならかった。息苦しくて、トイレから出てから隣接するロッカーで深呼吸していました」

 ちょっとでも電話の動きを止めていると怒号が飛ぶ。わずか2秒程度の深呼吸の時間にすら、気を遣う必要があったのです。

「しかもフロアが前の部署と近いため、マサミさんが私のテレアポのやり方を大声で注意するんです。またテレアポのリーダーのパート女性も全員がいる前で、ずけずけと注意します。契約を取らなければ居づらくなるという、まさに地獄の日々でした」

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