新社会人になったら身につけたい「未来の自分を作る」3つの習慣
4月からの新年度が始まり、1か月間が経とうとしています。前回の記事で「新人ビジネスマンが絶対にやってはいけない3つの悪い習慣」について書いた産業医の武神健之さん。
今回は未来の自分を作るための「3つの良い習慣」を紹介します。
社会人が身につけたい「3つの良い習慣」
今回はこの先、社会人としての長距離走を楽しく笑顔で元気に走るために、1万人の働く人を面談してきた産業医からぜひ身につけてほしい「3つの良い習慣」についてのお願いです。
産業医として私がお願いしたい3つのこととは、話し相手、食事、睡眠に関することです。
まず1つ目に、あなたには気軽に悩みを話せる人はいますか? 新しい生活を重視するばかりに、古い友人たちと疎遠になってはいませんか?
厚生労働省の調査では、働く人の59.5%が「強い不安・ストレス・悩みがある」と答えています(参照:「平成28年労働安全衛生調査 実態調査」)。
しかしながら、そのようなとき、およそ90%の人は、他人に相談することによって、問題が解決したり、解決しなくてもラクになったと答えています。
相談相手は医者や専門家でなくてもよい
この相談相手は、医者やカウンセラーでなくても、友達、家族、同僚などでいいのです。ぜひ日頃から自分が何でも相談できる人と、定期的に話す機会を持てるようにしましょう。
20代ビジネスマンのなかには、新しい職場の人との会話には少し緊張感があるという人もいるかもしれません。そのようなときこそ、気心知れた昔からの友人と話す時間をもちましょう。特別な用意は必要はありません。
いつも通り、食事や飲みに誘ってみてはいかがでしょうか?
有機野菜やオーガニック食品も大事だけれど…
2つ目のいい習慣は、ちゃんと3食食べることです。
一人暮らしが始まった、学生時代に比べ、朝に余裕がありません。昼食の時間もなく、帰宅後には自炊する気すらないなど、忙しいあなたにとって、一食抜く理由はたくさんあります。
しかし、人間は原則、口にしたものからしかエネルギーは取り入れられません。だからこそ、食事は3食しっかり食べましょう。
世の中には、食に関するいろいろな情報がありますが、いずれも玉石混合です。たとえ正しい情報でも、それが今のあなたに合っているとは限りません。
有機野菜や無農薬野菜、白米よりも発芽玄米、オーガニック食品のように、求めれば一層健康的とされているものもあります。
このような健康的食生活を私は否定しません。しかし、今、一番大切なことは、まずは3食しっかり食べる食生活を身につけることです。