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2018年も転職市場は活況。「安定した転職先」を見分けるには?

学び

外食、小売業界には「勝ち組」「負け組」がいる

 では、詳しい財務分析をするのは別として、安定した企業にはどんなところを見れば出会えるのでしょうか。まず企業をBtoCとBtoBに分けて考えていきましょう。

「安定した転職先」を見分けるには?

 例えば、BtoCの外食産業や小売産業は、常に誰かが勝って誰かが負けています。

 一時期の建設、不動産、電機(家電系)、金融や総合商社のように、業界全体が総崩れとはなかなかなりません……。新興企業でもキラ星のように現れてスターダムにのし上がったと思えば、あっという間にダウントレンドになったりもします。大企業であっても勝っている時期もあれば負けている時期もあります。

 それでも、負けているときにも耐えられる力がある点で大きい会社が有利でしょう。移り行く消費者の嗜好を捉え続けるためには組織が大きいと動きが遅くなるというマイナス要素もあれば、人材や情報が集まってくるメリットもあります。

 中小企業の場合でも人間の気持ちの良さや楽しさを盛り上げたり、または都合の悪さを取り除くモノやサービスを生み出して勢いのあるところも常時あります。しかしやはり、いつ新しい技術で追い抜かれたり、消費者に飽きられたりしたときに体力の点で不安があります。

 ただし、人間の根源的な欲求として、自分の予想通りにヒト・ユーザーや消費者が動いて結果が出る実感が得られることは、とても面白いことです。ただ、安定性を求める人は今のタイミングでは目を向けることは得策ではないでしょう。それは宿命みたいなもので、人生に何を求めるのかというところにつながっていきます。

安定した企業はどこで見分けるべき?

 製造業など主だったBtoBのビジネスにおいては、勝つメカニズムはさまざまです。

 優位な技術があることが理由である場合もあれば、限られた権利や資源を持っていたり、先行投資によって他の追随を許さなかったり、特許を取っていたり、強固な取引関係を有していたりと、さまざまな形の既得権を持っていることがキーとなったりしています。

「安定した転職先」を見分けるには?

 ただその実態については外から見ていてもなかなかわかりません。そこで判断材料とできるのはシンプルに、社歴の長さです

 20年以上経っていれば、バブル崩壊とリーマンショックを乗り越えてきたということですので「何か」があるはずです。さらに、社員のレベルが低いと感じられたら、なお安定感のある強い会社だと言えましょう。人材のレベルが低くても存続して行けている場合には、何か仕組みや既得権で勝利している理由があるからです。

 そして社会構造や既得権の壁が当面、大きくは変わらないために、業界で2番手、3番手の会社は、1番手を目指すという意気込みが変わったとしても、なかなか結果は変わらないことが多いでしょう。

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