歌謡曲からシティポップまで。「昭和」を歌うタイ人美少女アイドルを現地取材
日本の曲との最初の出会いは演歌
「私、日本の1980年代が大好きで仕方ないんです! 音楽も含めて!」
1980年代、バイファーンちゃんの父親はCMやドラマなどを撮影するカメラマン、母親は女優の仕事をしていました。
「当時、タイでは日本のファッションが大流行していて、母も“聖子ちゃんカット”のヘアスタイルにしていたんです。当時の写真を見たことがあります」
現在、両親はそれらの仕事から離れビジネスを営んでいますが、そんな元芸能ファミリーの家には昔の音楽のカセット、アニメのビデオ、ゲームなどがたくさん残っていました。
昭和のアイドルの影響で将来の夢が!
「音楽のカセット、アニメのビデオ、ゲームなどがたくさんありました。兄たちとプレステをするのが好きで、その中に『爆走デコトラ伝説』があったんです。その演歌調のテーマ曲にハマってしまいました」
その次に出会ったのが学園ドラマの『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(1985-1986)。そこから南野陽子を知り、同じ世代のアイドルの曲を聴くようになりました。
「松田聖子さん、中森明菜さん菊池桃子さん、おニャン子クラブさん……みんなカセットがすり切れるくらい聴きました。この頃から将来はアイドルになりたいと思い始めました」