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高くなる冬の暖房費を節約するには?室温を“あたたかく保つコツ”をダイキンに聞いた

暮らし

3年間フィルター掃除しないと50%の電力が…

ダイキン

エアコン室内機と室外機。理想は右側

 エアコンの運転効率低下を防ぐためには、室外機周辺に物を置かず、落ち葉やゴミなどを取り除くことが必要になる。また併せて必要なのが、室内機のフィルターのホコリを2週間に1回を目安に取り除くこと

「1年間フィルターを掃除しないと25%ぐらい消費電力が無駄になるケースもあります。エアコンの消費電力は冷房よりも暖房のほうが大きい場合が多いので、同じ25%でも、夏より冬のほうが多くの電気代がかかる傾向にあります。また、冬はセーターや毛布などホコリの出やすいものが多いので、フィルター掃除はより大切になります」

 事実、ダイキン工業で、3年間フィルター掃除していない一般家庭のエアコンを計測したところ、夏場では約50%もの消費電力が無駄になっていたという。

電気代の計算方法と節電に適したエアコン

 エアコンにかかる電気代は室内機の掃除や室外機周辺の整理整頓、使い方のほか、機種によっても異なる。メーカー各社も省エネを意識しているため、新しいものほど節電に優れているエアコンが多いようだ。新しいエアコンと比較するためにも、まずは自宅にあるエアコンの電気代を計算してみよう

「電気代を計算するときは、取扱説明書やカタログ、インターネットで該当商品を検索して消費電力量を調べます。年間の消費電力量(kWh)に31円を掛けると、1年間にかかるおおよその電気代を導き出すことができます

 消費電力量は各メーカー同じ条件で算出しているため、購入を検討中の新しいエアコンと比較すると、「いま自宅にあるエアコンと比べてどれぐらい節電になるか」を知ることができる。では、どれぐらいの期間を目安に買い替えればよいのだろうか。

政府の調べ(内閣府の消費動向調査)によると、エアコンの平均買い替え期間は13年ほどとなっています。また、エアコンには、健康寿命ともいえる設計上の標準使用期間というものがあり、各メーカー10年としています。この健康寿命を超えると故障しやすくなってくるので、買い替えの検討がおすすめです」

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