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“エロ本づくりの世界”に挑んだ女優・杏花23歳「キャラの濃い方々ばかりでした」

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 成人向けメディアの関係者に取材を重ね、製作されたインディペンデント映画『グッドバイ、バッドマガジンズ』が2023年1月20日より全国でロードショーされる。

『グッドバイ、バッドマガジンズ』

『グッドバイ、バッドマガジンズ』©ふくよか舎/ピークサイド

 オシャレな若者文化雑誌に憧れて出版社に就職するも、男性向け成人雑誌の編集部に配属されてしまった女性を通じ、エロ本づくりに従事する人たちの奮闘や悲喜こもごもを描いた本作。異色のキャストが揃うなか、今回は主役の森詩織役を務めた女優・杏花さん(23)にインタビューを敢行した。

脚本を読んで作品のファンに

──雑誌編集部が舞台の作品は多々ありますが、本作は東京五輪の開催でコンビニから排除され、電子出版の台頭する中での成人雑誌編集部が舞台とのことで、まずは本作の第一印象からうかがえればと思います。

杏花:オーディションを受ける際にいただいた脚本を読んで、すぐこの作品のファンになりました。個人的にも今までに演じたことがない役柄でしたし、東京オリンピックの裏側でこんなことがあったとは知らなかったのでぜひ挑戦したいなと。

──未知の世界ですよね……(笑)。題材はともかく、現代社会で働く多くの人が共感できる作品に感じましたが、横山翔一監督とのやりとりで起用理由など聞く機会はありましたか?

杏花:主人公の詩織について聞かれて私は「図太い人」と答えたんですが、それが監督やプロデューサーの方が考えていた人物像と合致していたらしく、「詩織像が見えた」と言ってもらえました。

役と自分がリンクした?

杏花さん

杏花さん

──登場人物一人ひとりのキャラが立っていて、共演陣のみなさんも個性的でしたね。

杏花:みなさん本当にお芝居が大好きな役者さんが集まった感じで、最初は少しパニックになるぐらいキャラの濃い方々ばかりでした(笑)。カットがかかってもアドリブがずっと続くような撮影現場で、「特殊な環境に飛び込んで戸惑う詩織」という役とリンクする部分もありました。

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