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寡黙な先輩が街路樹を蹴りまくり…後で知った「気の毒すぎる理由」に思わず同情

コラム

 どんな業界であっても、大きな功績を残した人物は、「レジェンド」と呼ばれることがあります。そう称されるようになる背景はさまざま。

マルチタスク 仕事

画像はイメージです(以下同じ)

 そして、一般企業にもリスペクトを込めて語り継がれる存在がいるようです。SEの中谷隆也さん(仮名・28歳)は、過去“レジェンド社員”が誕生する瞬間を目の当たりにしたんだとか

控えめな先輩社員が“レジェンド”扱い

「以前勤めていた会社でのことです。かつて在籍していた島田さん(仮名)がそう呼ばれるようになったのは、面倒な決まり事に風穴を空けてくれたからなんです」

 島田さんは寡黙で控えめな性格ながら、システムエンジニアとして知識が豊富で技術力も高く、若手社員にとって憧れの存在だったといいます

「淡々とスマートに仕事をこなす様子もかっこ良かったんです。ただ、弁が立つ後輩に先に出世されたりなど、会社からはあまり評価されていないところがありました」

“名ばかり制度”を申請するもあえなく却下

上司 部下

 そんな島田さんが辞めることになったきっかけは、会社の制度だったそうです。

「自分がその会社に勤めていたのは、コロナ禍前のこと。その会社では、当時からリモートワークの制度があって、ある時に島田さんが上司に『家で仕事をしたい』と申し出たんです。しかし、それには上司の許可が必要で制度としてはあるものの、実際に許可が降りた前例は皆無でした。まさに“名ばかり制度”というか。とにかく実際には使えない状態だったんで、島田さんの申請も当然却下されてしまいます

 この時、島田さんが“らしからぬ行動”に出たといいます。

「いつもなら却下を素直に受け入れそうなものでしたが、その時は『なんでダメなんですか?』としつこく食い下がったんです。でも上司は『前例が無い』の1点張りで、暖簾に腕押しでした」

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