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ミュージアムは「地獄跡」のリノベ物件!“日本一の温泉県”で進む地域価値の再発見

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 大分県別府市の鉄輪温泉に新たなスポットが生まれた。その名も「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」。

地獄温泉

2022年12月に開館した「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」

 このミュージアムは「温泉が、もっと愛おしくなる」をコンセプトとしたアカデミックエンターテイメント施設で、館内では「自らが雨水となって温泉になるまでを体感できる」という。果たしてどういった内容なのであろうか。今年(2022年)12月1日の開館を前に一足早く館内を探検し、「温泉」に生まれ変わってみた。

別府市の学べる体験型ミュージアム

「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム(地獄温泉ミュージアム)」が開館したのは、別府市の鉄輪温泉みゆき坂。亀の井バス鉄輪バスセンターから歩いて3分ほどの場所で、地獄めぐりの周遊コースとしても知られるエリアだ。

地獄温泉

ミュージアム近くにある亀の井バス鉄輪バスセンター。隣接するバスプールも噴気に包まれており、雰囲気は満点だ

 地獄温泉ミュージアムの館内に入るとまず迎えてくれるのが大きな吹き抜け。ここは無料エリアであり、ショッピングスペースなどが設けられている。

 無料エリアはあとで巡るとして、まずは館内の有料エリアに足を進める。

「雨水から温泉」へと変化する過程

地獄温泉

「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」。孤を描く建物の中心には勢いよく立ち昇る噴気が。その正体は…?

 館内に入って最初のゾーンである1階〈SCENE1〉のテーマは「空からの贈りもの〜The finiteness of hot springs」。ここではイントロダクションとして、プロジェクションマッピングを用いて「雨水が温泉になるまで」の紹介がおこなわれる。

 ここで注目して欲しいのが、雨が降っている場面の別府の街並み。海岸線には今は亡き大分交通の路面電車が走っており、中心部にあるショッピングセンターの場所にあるのは旧別府港。そう、ここに表示される別府の街は1970年ごろの姿なのだ。それはどうしてか――その答えは館内で。

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