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転勤拒否に「家庭の事情」が通用せず…“手のひら返し上司”に三行半をつきつけた

コラム

会社のありえない対応に退職を決意!

 すると、大畑さんは翌日退職届を上司に提出。「辞令が出た翌日にどういうつもりだ?」と詰め寄られますが、事前の打診でも断っている上に、そもそも転勤できないことを改めて主張。この時点で詳しい理由を明かしましたが、上司からは「奥さんが病院を辞めればいい。どこも人手が足りないし、働き口はいくらでもあるだろう」と言われてしまいます。

「妻は僕より3歳年上ですが、職場では看護主任という責任ある立場です。仕事だって責任感と誇りを持ってるし、当時の状況では辞められるわけがないじゃないですか。けど、会社は大企業じゃないので転勤拒否が大きな問題となり、部長や専務の前でも事情を説明しましたが『辞令の撤回は難しい』とのことでした。それで微かに残っていた会社への愛着も消え失せ、最後はこちらも意地になってそのまま会社を辞めることにしました」

叔父が手を差し伸べてくれた

退職届

 彼がここまで強気に出られたのには理由があります。父親代わりの存在で近所に住んでいた叔父に相談すると、「だったらウチの会社に来い!」とその場でスカウト。さすがに身内なので迷ったそうですが、最終的にはこの申し出をありがたく受けます。

「完全にコネ採用ですけどね(笑)。それでも僕は電気主任技術者の資格を持っているのですが、それを生かした業務経験があることを評価してくれたんです。叔父の会社はジャンルこそ違いますが事業内容には似ている部分も多く、それまでの経験を活かせると思ったんです。辞めた会社では退職届を出してもなかなか正式に受理してくれず、転勤するように何度も説得されましたが、転職先がすでに決まっていることを告げたらさすがに諦めてくれました

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