カンニング竹山の“炎上計画”から始まった「答え」を出さない、という寄り添い方
50代は「自分が何を作っていけるのか、すごく興味がある」
――今、こんなことがやりたいとか、今後こんな芸人人生を歩みたいな、と思い描いていることはありますか。
竹山:どんどん下の世代が出てくる世界で、普通に考えると、確実に今までやって来たような仕事は減っていくと思うんです。それは世代交代として、どんな仕事の人もそうで。
特に僕たちはバラエティ全盛期を過ごした世代でもあるし、40代前半ぐらいまでは黙っていても仕事が入ってきました。でも今は50歳過ぎ。そんななかで、僕は何を作れるんだっていうのは、自分ですごく興味がありますね。新しいことが何かできないか、ターゲットや見せ方を変えればこんなこともできるんじゃないかとか、考えるのはすごく面白い。
裏生配信が「本家を抜いちゃう」
竹山:例えば今年9月、2夜連続で放送された『FNSラフ&ミュージック2022』(フジテレビ系)の裏側をTVerで生配信する番組のMCをやらせてもらったんです。今年の正月に、『新春! 爆笑ヒットパレード』(フジテレビ系)の裏生配信をやりたいって企画して、実現させたことが評価されたみたいで。
そうしたらかなりの人が見てくれて、「#うら生」というハッシュタグが、本家を抜いちゃうほど。予測がつかないリアルタイムの動向とか、ネットでの一体感とか、面白くて刺激的でしたね。新しいことにチャレンジしていくのは、すごく面白いですよね。
――仕掛けていくというか。
竹山:そうですね。これからやっていきたいことも、たくさんあります。地上波でもネットでも、新しく「これ面白くない!?」っていうことを仕掛けられればいいなと思いますね。
<取材・文/吉河未布 撮影/星 亘>
【カンニング竹山】
1971年、福岡県生まれ。1992年にお笑いコンビ「カンニング」を結成。『めちゃ2イケてるッ!』『エンタの神様』など全国放送のお笑い番組に出演し、「キレ芸」でブレイク。2006年、相方の中島忠幸さん死去によりコンビ解散。現在はワイドショーやバラエティ番組ほか、幅広く活躍中
Twitter:@takeyama0330