円安メリットを追い風に、割安株を一斉捜索。「逆境に強い日本株」6選
円安の恩恵が大きい
<鈴木氏の注目銘柄>
※株価情報は11月14日時点のデータに基づく
●竹内製作所(東P・6432)
株価:2973円
PER:9.15倍/PBR:1.23倍
配当利回り:3.30%/単元株数:100株
長野県に本社を置く建設機械メーカー。特にミニショベルは欧米で高いシェアを誇る。12期連続増配を発表。「海外売り上げの比率が高いので、円安の恩恵は大きい。ROE(自己資本利益率)は約14%で非常に利益率が高い」
●日本特殊陶業(東P・5334)
株価:2542円
PER:6.08倍/PBR:0.95倍
配当利回り:6.15%/単元株数:100株
ガソリンエンジンに不可欠なスパークプラグのシェア世界ナンバーワン。「電気自動車の流れは進むが、2050年でもガソリン車の割合は6割ぐらいと予想される。独自のセラミック技術を応用した次世代電池開発にも注力」
●三菱ガス化学(東P・4182)
株価:1935円
PER:6.99倍/PBR:0.65倍
配当利回り:4.13%/単元株数:100株
世界シェアの高いファインケミカルを数多く手がける。「脱炭素社会に向け、化石燃料に代わる新たなエネルギー源として注目される水素やアンモニア。その貯蔵や運搬に使われるメタノールに大きな強みを持つ
※株価情報は11月14日時点のデータに基づく
<取材・文/佐々木 祥 写真/産経新聞社>
【深野康彦】
ファイナンシャルプランナー。1962年生まれ。クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。その後、自ら代表を務めるファイナンシャルリサーチを起業し、FP業界歴30年を超える
【鈴木一之】
株式アナリスト。1961年生まれ。大和証券、インフォストックス・ドットコムを経て、’07年に独立。著書に『これならできる!有望株の選び方』(日本経済新聞出版社)など