冷凍食品やお惣菜は禁止…「ヤバすぎる夫婦像」を持つ上司の哀れな末路
かつて女性は結婚や妊娠を機に家庭に入るのが当たり前でしたが、今や専業主婦は少数派。『令和3年版 厚生労働白書』によると、「男性雇用者と無業の妻からなる世帯(専業主婦世帯)」の割合は1980年時点で64.5%で、「共働き世帯」が35.5%。ところが、90年代に入るとほぼ同数となり、2020年には専業主婦世帯が31.5%に激減し、共働き世帯が68.5%と完全に逆転しています。
とはいえ、結婚後はパートナーに家庭に入ってほしいと望む男性は少なくありません。夫婦が納得し、生活できるだけの収入があれば構わないと思いますが、問題は女性が働きたいと思っているのに「家庭に入るべき!」と価値観を一方的に押し付けること。東北某県の町役場に勤める地方公務員の五十嵐直太さん(仮名・28歳)が最初に配属された部署の課長がまさにコレだったそうです。
お酒の席で漏らした上司が抱くヤバすぎる夫婦像
「勤務態度はいたって真面目で女性職員にパワハラをしていたわけでもありません。ただ、ある時に飲みに誘われ、居酒屋に行ったんですけど、そこで課長の本性を知っちゃったんです(苦笑)」
その席にいたのは五十嵐さんのほかに先輩職員との男性3人。当時、先輩のひとりが結婚式を目前に控えており、彼に向かって「公務員の妻は外で働くよりも家庭に入ってもらったほうが上手くいくぞ」と持論を述べたそうです。
「上司なので否定はしませんでしたが納得は全然できないですよ。奥さんを養っていけるほどの給料をもらえているならともかく、地方公務員って安定はしてますが金額でいえば平均レベル。そもそも私が働く町役場だって3分の1は女性職員で、半数以上が既婚者です。お酒の席なので先輩も私も聞き流していましたが、こういう考えを人前で口にするのは管理職としてどうなんだろうとは思いました」
夕食はおかず3品以上、冷凍食品やお惣菜は禁止
しかも、課長の問題発言はこれだけでは終わりません。先輩が夫婦間の家事の分担について尋ねると「家のことはすべて妻に任せてある」とドヤ顔で言い、唯一やっているのは朝のゴミ捨てだと語る始末。さらに普段の食事においても、「夕食はおかず3品以上、冷凍食品やお惣菜は禁止」を必ず守らせていると話していたそうです。
「課長の奥さんと面識はなかったですけど、こんな人が夫だと大変だろうなって勝手に同情してました。先輩も『俺が同じことをやったら即離婚だわ……』って帰りにボヤいていました(笑)」