銀行員が使う「ザブトン」って札束いくら分のこと?――銀行業界のウラ用語
Q.「損券」とは、どういう意味?
「損券を換えておかないと……」
何かの券がハズレたのかな?
A.損傷した紙幣
破れたり一部が燃えてしまったりした紙幣は、銀行で新しい紙幣に取り替えられます。
紙幣の3分の2以上が残っている場合は、全額分を引き替えてもらうことができます。5分の2以上、3分の2未満しか残っていない場合は、額面価格の半額分しか引き換えてもらうことができません。
例えばシュレッダーで細かく断裁されてしまった紙幣も、貼り合わせて、お札の面積が3分の2以上あれば全額戻ってくるのです。
また貨幣も、削れたり、火事で焦げてしまったりしても模様が確認できれば、引き換えの対象になります。貨幣の場合は、金貨は元の重さの98%以上が残っていれば全額、金貨以外の場合、重さが2分の1以上あれば、全額引き換えてもらえます。
災害などのやむを得ない理由で貨幣が損傷した場合は、重さが条件に満たなくても模様が確認できれば全額分引き換えてもらえるそうです。ただし、貨幣を故意に損傷させてしまうと、犯罪行為として罰せられますのでご注意を。