松井玲奈、コンプレックスを“好きになれた”瞬間「好きな自分になれる方法を楽しみたい」
客観的な意見を知るのも大事
――では、エゴサなどは極力されないほうですか?
松井:いや、めちゃめちゃします(笑)。というのも、私の仕事は、客観的にどう見られているのかを知るのも大事なことなので。もちろん傷つくこともありますが、多くの人が同じ意見を持っているのであれば、何かを変えたほうがいいのかなと参考にすることもあります。
ただ、ほぼノーメイクで挑んだお芝居に対して「松井玲奈の顔がひどい」と言われたら、それは役として成功しているということなので、ケースバイケースですね。おそらく昔に比べると、何を受け止めて、何を手放したほうがいいかの選択ができるようになったんだなと思います。
――また、本作に関しては、アイコが繰り広げる恋愛模様にも心を奪われたそうですね。
松井:告白をする瞬間も、相手との向かい方も、どんなときでもアイコは相手に委ねるのではなく、自分でちゃんと選択をしている女性。そういった彼女の強さに惹かれたんじゃないかなと思います。特に、初恋の場合は、どうしても優柔不断になったり、「こんなこと言ったら嫌われるかな?」とか考えたりしがちですが、失敗を知らないからこそのまっすぐさみたいなものが素敵だなと感じました。
アイコよりも空気を読んでいる?
――ということは、ご自身は恋愛に受け身になりがちであると。
松井:場合にもよりますが、私はアイコよりも空気を読んでいるほうかもしれないですね。たとえば、なかなか相手が来なければ自分で行かなきゃと思いますし、逆にすごい来るなと思ったら距離を取ることもありますから(笑)。
――松井さんが「初恋」と聞いて思い出すことはありますか?
松井:私の初恋は小学生の頃で、『ファイナルファンタジーX』の(主人公)ティーダです。というと、ただのヤバい人みたいに思われそうですが、ちゃんとした理由があって、大好きだったヒロインのユウナを守ってくれたから。自分の大好きな人を守ってくれる彼に感謝して好きになる、というちょっと歪んだ構造の初恋だったかなとは思います(笑)。