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誰も電話に出ず、勤怠管理もない…“荒れた転職先”で孤立する男性の憂鬱

コラム

 現在放送しているドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系)では、永野芽郁さんがCEOを務めるスタートアップ企業に、西島秀俊さん演じる元銀行員の小鳥智志が転職して活躍する姿が描かれています。

残業をするビジネスマン

画像はイメージです(以下同じ)

 しかし、現実は美談でまとまらないことも多々あるようで、今回話を聞いた田中誠さん(仮名・29歳)は大失敗して社内で孤立してしまっているそうです

元先輩にヘッドハンティングされる

 田中さんは、大手IT企業でアプリ開発に関わっていましたが、5歳年上で先輩だった松本壮史さん(仮名)に誘われる形で転職しました。松本さんは4年前に自身でアプリ開発の会社を起業し独立しています。

「松本さんにヘッドハンティングされたんです。会社は給料も良いしいろいろな仕事もできたので迷いました。しかし、熱心にスカウトされたこと、また自分が主軸となって開発に携われることも条件となっていたので転職することにしました。松本さんの会社は10人ほどの小規模な会社ながら、上場も狙っている勢いのある状況。ヒット作となるアプリゲームが1つ出れば、億万長者も夢ではないと話を聞いたのも興味をそそられていました

古巣とは打って変わって荒れた環境

転職

 安定を捨ててまでも、夢を選んで2年前に転職した田中さん。実際に松本さんの会社に入社すると、そこは思い描いたような職場ではありませんでした。

「それまでは、難解な入社試験をくぐり抜けてきた優秀なスタッフばかりいる環境で働いていました。しかし、新しい職場では勤怠も満足に管理しないような荒れた環境で……。どうも自分がスカウトされたのも、こういった環境を整えてほしいと松本さんは考えていたようです。転職早々に社のナンバー3となる事業部長に就任したのですが、アプリの開発よりもまずは社員の教育を最優先にしないといけないと感じました

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