「10万貯金するなら7万を投資に」初心者が持つべき“投資の心得”をプロが解説
長期の投資信託はコスト意識を
――40年後の世界はたしかに想像できない……。
臼田:あと、バカにならないのがコストの面です。例えば40年にわたって長期的に投資信託を保有する場合はコストも40年分になるわけですよ。一方の個別株の場合は保有コストは基本的にはかからないですからね。
1000万円あったらどこに投資すべき?
――もし臼田さんが手元に自由に使えるお金が1000万円ある20代サラリーマンだとしたら、どんな割合でどの投資につかいますか?
臼田:夢のある話ですね。2割は暗号資産やNFTなどの価値が乱高下する系かな……(笑)。そして日本やアメリカの海外株とかETFの金融商品に7割ぐらいですかね。最後の1割は自己投資!
――自分への投資ですか。
臼田:海外旅行して見聞を広げるとか、高い自転車買うとか、本当になんでもいいんですよ。お金を使うとお金を使うことでしかわからない学びがあるので。1000万円は極端な例ですけど、強気に使えばそれに見合った得るものがあるんじゃないかと思っています。だから、若いうちは使うほうにも積極的に!
<取材・文/永森龍太 撮影/山田耕司>
【臼田琢美】
PayPay証券コンテンツ企画部長。1996年オンライン上の投資家コミュニティを立ち上げ、「る~さ~!」名義でも活動。証券会社、金融情報会社、年金運用会社を経て、カブドットコム証券の設立から15年にわたりマーケティング、投資情報の発信等を行い、常務執行役、投資情報プロデューサー等を歴任。2022年7月PayPay証券入社。各種メディアで投資に関する情報を発信。Twitter:@luther1121