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30歳で“ミリオン作家”になった男が語る、その後「YouTubeに完全シフトした」

ビジネス

プライベートでは「親戚が増える」

山田真哉

水野:プライベートではどんな変化がありましたか? よく「親戚が増える」とか「知らない人から連絡がたくさんくる」とか聞きますが。

山田:昔のバイト時代の仲間とか中学高校の同級生とかからはきましたが、忙しくて返事を書けませんでしたね。今だったらLINEで「ありがとう」で済むじゃないですか。当時はパソコンメールなので長文でくると長文で返さないといけなくて「困ったな」と思って……。どうしようかなと思っているうちにタイミングを逸して結局返さなかったので、そこはいまだに申し訳なかったなと思っています。

水野:周りの反応や自分の環境は変わりましたか?

山田:そうですね、会計の仕事をまったくしなくなりました。さおだけ屋を出す前は週に何日か執筆をして、他の日は会計士としての仕事をアルバイト感覚でやっていたので、時間に余裕はありました。それが、売れた後は本当にただただ忙しかったですね。

 やっぱりテレビに出るにしても取材を受けるにしても、一応準備がいるわけじゃないですか。特にテレビの台本は事前にちゃんと読み込まないといけないですし。雑誌の取材も原稿をチェックして直す作業もあったので、華やかな部分からは見えない地道な作業が多くて忙しかったですね。

ずっと一線級でやっていくのは相当しんどい

水野:執筆をしなくなったのには何か理由があるのでしょうか?

山田:出版は新しい才能がどんどん出てくる業界なので、中谷彰宏さんみたい精力的に執筆を続けていくのは無理だなっていうのは感じました。ずっと一線級でやっていくっていうのは相当しんどいことだろうな、っていうのは思いましたね。

水野:若い方からすると“YouTuberの山田さん”なわけですが、その2018年くらいにYouTubeに主戦場を移し始めたんですよね?

水野:本に見切りをつけたのが2012~2013年くらいで、そこからちゃんとした本は出してないんですよ。監修とかそういう形はありましたが。で、2017年に最後の著作ですね。そこで完全に僕の中でもう本を書かないと決めました。

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