今日ももぐらは遅刻!空気階段が語る、原点は「ドキュメンタリー」
“袋とじ”で定価を200円上げた
──8月2日にはラジオ『空気階段の踊り場』の5年にわたる放送をまとめた本『TBSラジオ「空気階段の踊り場」公式本2017-2021』が発売されます。どんな内容になったでしょう?
鈴木:『踊り場』はずっと僕と水川、放送作家の永井(ふわふわ)さんとディレクターの越崎(恭平)さんの4人で収録していて。今回の本は、スタッフのお二人がかなり力を入れてくれたみたいです。僕らは収録でも、踊らされているばかりで、ぜんぜん手綱を握っていない。この本も、インタビューや直筆のプロフィール以外、実はまだ全貌を知らされてないんですよ!
水川:それはもう、最高の内容だと思います。ただ、袋とじがなければよかったな、とは……。
鈴木:水川は、撮り下ろしの「ビジュ爆発グラビア」を披露していますからね。袋とじにしたせいで定価を200円上げました。
水川:僕は作家の永井さんの書斎が公開されるのが楽しみです。
鈴木:僕もそれが一番読みたいページです。早く読みたい。
ひたすらネタのブラッシュアップをした
──空気階段も期待を寄せる本になったということですね。自分で編集するなら、やりたかった企画はありますか?
鈴木:僕は歌舞伎町で無料案内所やカラオケバーなど、夜の仕事をしてきたので、風俗情報誌の『MAN-ZOKU』みたいに、付録チケットをつけたいですね。「60分指名料無料」とか「15分延長無料」とか、そういうクーポンみたいなやつ。
──『踊り場』本の付録だと、何をしてもらえるんでしょう。
鈴木:何がいいですかね? 僕に渡してくれたら、番組シールと引き換えるとか。やっぱり本を丸ごと持ち歩くのは、みなさんも面倒くさいと思うので、ページの端っこが点線になっていて、切り取って財布に入れておけるっていう、あの仕組みは素晴らしいです。
──お二人が揃ったので改めてお聞きしますが、「KOC優勝したい」というのがはっきり形になった段階で、ネタ作りでもいわゆるKOCウケを意識しましたか?
水川:そんなこともないですね。もちろん、10回出場して決勝にも3回出て、どんなコントだったら優勝できそうかという感覚や経験は積み重なっていたとは思うんですけど、それに向けて何か変えたみたいなことはないです。尺と、ここのボケはウケないから変えようとか。ひたすらネタのブラッシュアップという感じでした。