ロバート秋山竜次に聞いた「ノリで言っただけなのに」名言になる“秘密”
「っぽさ」だけで仕事をしている人もいる
――時々、その仕事の人が言っちゃいけないようなことを言っちゃうのも、本音っぽくて生々しいです。
秋山:最先端の人こそ、いざとなったら庶民的な部分の感じのことを言って、「そっちなの!?」みたいなね。例えばフードソルジャーが実生活では「案外少食」とか、伝説のホテルマンが、「その場しのぎです」って、しれっと言ってたりする(笑)。たしかに極論を言う人って、案外イメージと真逆なことが持論だったり、好きだったりってあるかもしれない。
――ギャップも“リアリティ”。堂々とすることの大事さに気づかされます……。
秋山:そうだと思いますよ。僕のキャラクターが成り立ってるのって、堂々としているからですもん。自信なさそうに言うんじゃなくて、「こういうものですから」って言い切ると、だんだんそれっぽく見えてくる。
だから、もしかしたら、この「っぽさ」だけで仕事をやってるやつもいるんだろうな、とも思いますよ。なんとなく言い方だけで、それっぽくなってるやついるんじゃないかって(笑)。ほら、偉人とかの、いろんな言葉ってあるじゃないですか。
何百年後に言葉だけが残るかも?
――名言みたいな。
秋山:俺みたいなノリでやってるやつ、数人いるんじゃないかと思って(笑)。今、あの世で、「イヤッ、ちがうちがうちがう!! めちゃくちゃ教科書とか載っちゃってるけど、ノリで言っただけなのに!!」みたいなやつが、いるかもしれないですよねえ。
――「クリエイターズ・ファイル」の誰かが、後世、“偉人”になるかもしれないです。
秋山:想像で作った言葉が、後世に残る可能性も出てきますよね!? 何百年も経って、俺がふざけてただけということがもう説明されなくなって、言葉だけが残って。